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「あ!!格ゲーのお姉さん!!」


店内放送用のマイクで叫ばれ思わずひゃい!っと変な声を出してしまう。
ゆっくり振り向くと、あの金髪のお兄さんがにこにこしながら手を振って片手に大きなぬいぐるみを抱えながらこちらに向かってきた。
ああ、私ってなんて運がないの…


「お姉さん、お久しぶりです!」
『あ、はい。お久しぶりです…あの、すいません…』
「はいなんでしょう!」
『あの、恥ずかしいんで、マイク通さないで喋って貰えますか?』



ゲーセンの店員さんの性なんだろうか、喋る度にマイクを口元に持っていくので、会話が店内にダダ漏れだ。
お兄さんは一瞬ぽかーんとした表情をしたあと気付いたのか、は!すいません!とマイクを通して話すのを止めてくれた。



「今日も格ゲーっすか?」
『あ、はい…』
「そうなんすねー今日俺UFOキャッチャー担当なんすよ。お姉さんやってるとこ見たかったなー」


そう言って残念そうに眉を下げる。


『……お好きなんですか?』
「…え?」
『あ、いや、ゲーム』
「あ、あぁ格ゲーのことっすか!好きです好きです!」

そう言ってニコニコ笑う。
何だろう、想像してたよりも話しやすいお兄さんだ。
ちらりとお兄さんの名札を見ると手描きの可愛い名札が着いていて「しばゆー」と書かれている。


「あ、引き止めてすいません!ゲーム楽しんできて下さいね!」

そう言って持っていたぬいぐるみの手をパタパタと振って見送ってくれたので、私も軽く手を振って階段を登った。
よし、しばゆーお兄さんに応援してもらったし、頑張ろう!
ぐっと両手を握りしめて気合を入れた。









『ダメだったぁ…』


結果はご覧の通り。
いい所まで行ったんだけどなぁ…
肩を落としながら階段を降りると、丁度しばゆーお兄さんが、カップルがUFOキャッチャーをやっているのを隣で全力で応援していた。
無事、そのカップルがぬいぐるみを取れると自分が取ったかのように喜んでいてカップルと一緒にハイタッチをしている。
嬉しそうにぬいぐるみを抱えて店を出るカップルに「お幸せに!」なんて声を掛けてくれた見送っていたしばゆーお兄さん。
素敵な人だな、なんて何となく思って我に返る。
何考えてるんだ私!!!



「あ、お姉さん!おかえりなさい!」


階段で百面相をしていたら、声をかけられてしまった。


「どうだった?」
『残念ながら…です』

→→←黄×ゲーセン店員



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ヨウ(プロフ) - ななみさん» そう言っていただけて良かったですー!また続編の方にも遊びに来ていただけると嬉しいです! (2019年6月25日 0時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - キュンキュンしちゃいました〜!すっごく読みやすい文章で大好きです!ありがとうございます! (2019年6月20日 22時) (レス) id: d77610da69 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - なぁさん» いつもありがとうございます!中村先輩、まだキャラがブレブレで申し訳ないです…続編頑張りますね! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます!寛太先生続編書かせていただきました!期待に添えたものではなかったら申し訳ありません…また遊びに来ていただけると嬉しいです! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» リクエストにお答え出来るようなお話書けるか分かりませんが…はたらくおにいさん。の橙くんはツンツンキャラが多かったので頑張ってみますね! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨウ | 作成日時:2019年4月21日 1時

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