突然ヨコハマの街に放り投げられたら貴方はどうしますか【文スト】【勘違い】

放り投げられた 5 ページ6

中也side

家に着くとAはキラキラした目で中を眺めていた

今までゴミだらけのところで、ってのも有り得るな…

風呂に入れようかと思ったが、捨てられたにしては体が綺麗だったから先に飯のことを聞いた

中「腹は？」

『だ、いじょうぶ』

ぐうぅ〜…

体は正直、ってな

中「遠慮すんな、俺も飯はまだだからよ」

さっき食べてきたけど、ついでだと言えば遠慮しないだろ

『でも…私には食べる価値なんて……』

まさか、ろくに飯も食ってきてなかったのか…？

中「…ンなもん誰が決めんだよ、人間食わなきゃ生きてけねぇんだから、な？」

『！………う、ん…』

中「よし！」

こいつの為にも、腕によりをかけて作らねぇと

今ある材料で作れるのは炒飯くらいだな…

Aの頭をひとなでしてソファーに座らせ、キッチンに立った

そういや久々料理するな、ずっと外食か出前だったから…

………腕落ちてねぇか心配だ

そう思いながらも作り終え、Aの前に置いた

頭抱えてるけど頭いてぇのか？

って言っても、こいつ遠慮しがちだし、本音は言わないだろうな

『ッ…！？なに…これ……』

炒飯をひと口食べるとAは声を上げた

中「あー…不味かったか？」

『不味いなんてとんでもない…！すごく…美味しい…！五つ星…！？』

中「！、………ぶはっ！」

五つ星っておいおい… 笑

『！？、なんで笑うの…？』

中「ははっ！いやっ、ずっと不安そうな顔してたからよォ、どう元気づけようか悩んでたんだが…簡単だったな

お前、今笑ってるぞ(微笑)」

笑うと、こんなにいい顔をするんだな

『へ…ぁ……』

中「？、どうした？」

顔赤ぇな…暑いか？この部屋

『そんなこと、まで、考えていてくれたんだ…嬉しい…。

も、もしよかったら私、を施設に連れて行ってほしい……外に出たことがなくて……生憎道がわからない…』

冷房を付けようかと思ったら、Aが口にした言葉に体が反応した

施設だと…？

Aの考えてることは何となくわかる

もしそれが本当なら…もう答えは出てる

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