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「おぉ、チー！！元気にしとったかぁ？」
ニャ〜といつものように玄関まであたしを出迎えに来てくれたチーちゃんに向かってもやはり、
まるで��長旅から帰宅した飼い主��のようなテンションで話しかけるこの男にとって、
５年という月日の重みはティッシュペーパーほどの軽さなのだろうか…
「あっ、どこ行くねんっ」
信五が伸ばした手を避けるように部屋の奥へ逃げ去るチーちゃんの背中に、何やら不満げに呼び掛けているが、
何度も言うようだが、５年ってそれなりの時間よ？
例えば５年前は未婚だったあたしの姉は結婚して子供を産んで、あたしは��おばさん��という肩書きを手にいれ、可愛い甥っ子はもう３歳だ。
ーーつまり何が言いたいかというと…
「５年も前に居なくなった元飼い主なんて、チーちゃんの記憶から抹殺されてるに決まってるでしょ。」
猫にだって当たり前に時間は流れているのだよ。
そう、チーちゃんが信五の事を忘れているであろうことは容易に想像出来た。
そもそも、５年間も放ったままだった元飼い主なんて、今更会う権利もないだろう。
ーーそれなのに何故、あたしはこの男を家にあげてしまったのだろうか…
「ーー何で、いるのよ…」
マンションの前に現れた信五は、そんな問いには答えずに、
「ヤス。送り届けてくれてありがとうな。
もうここでええから。」
章大の肩に手を置いてそんなことを言った。
ちょっと待て！
アンタはどの立場で、何の権利でそんなことを言っているんだ！？
とあたしが反論する間もなく、
「もうええから、と違うやろ？
それは信ちゃんが決めることやなくて、Aが決める事やで？」
章大が、さっきまで纏っていた優しい空気を脱ぎ捨てて、聞いたことのないような低い声で言い放った。
それはまさにあたしが言いたかった事に違いないのだが、
あたしを隠すように信五の前に立ち塞がった章大の背中から放たれる圧に驚いて、
その背中越しに見えた、眉間に皺を寄せて下唇を噛む信五の表情についほだされて、
「っ、章大、あたしは大丈夫だから！」
章大の腕を引いて、折角隠してくれていたその背中をどかして信五の前に立ってしまった。
そうして目があった瞬間に、
「ーー俺の話、聞いてくれるんやな？」
ニヤリと満足そうに微笑んだ信五の顔を見て、
横目で、眉を下げて反省中の子犬のような顔をした章大を見て、
ああ、嵌められた…
と気付いた。
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まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆新しいアルバムの特典とかにどうですか？！笑 お願いします、インフィニティさん（^人^） (1月25日 13時) (
レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - え…この乙女ゲーム、どこでダウンロードできますか？(笑) (1月23日 2時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆村上×安田、最強ですよね！でも、毎回書いていて、主人公は何でヤスくんにいかないんだ？！って思ってたりします笑 (1月20日 9時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - 渡璃凛さん» 渡璃凛さん☆完結までお待たせしました(;´д｀)いや〜あたしも村上さん書くのが一番楽しいんですよね、実は一番リアコ枠(≧∀≦) (1月20日 9時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 全人類抱ける男ヤスダと５年もナニもないなんて、主人公ちゃん、よっぽどひなちゃんが好きやったんやね！伝わりました( *´艸｀)村上×安田、最強ですね！ (1月20日 0時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年9月9日 13時
