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｢……あいつに何か言われたのか？｣
｢あいつって誰ですか。Aさんでしょう｣
刺々しくそう返す新一に降谷は大人気なくも無性に腹が立った。年が一回りも下の新一が自分を叱るこの状況に吐き気さえした。
｢新一君、キミには関係ないことだ。これは俺と彼女の夫婦の問題で他人が関わるような事ではない｣
｢それならちゃんと彼女を支えてあげてください。あの人、自分では言いませんが他人に相談しなければやっていけないんですから｣
｢新一君、あまり俺を怒らせないでくれ｣
｢それは俺のセリフですよ｣
道端で睨み合う降谷と新一の様子を変に思ったのか通行人達がジロジロと彼らの様子を伺っていた。
それに気づいた降谷は新一を近くの店に入るよう促した。
居酒屋に入った二人はガヤガヤとした楽しそうな笑い声の聞こえる店に入ったことで少し冷静になったのか、睨み合いを止めて、ビールを頼んだ。
｢君ももう酒が飲める年か……｣
｢それがわかったなら降谷さん、俺のことあんまりガキ扱いしないでください｣
ちょっと不愉快です、と冷たく言う新一に降谷は苦笑いを零した。
｢帰ってほしいんじゃなかったのか？｣
｢勿論、今日中には帰って貰いますよ。晩飯も家で食べてください｣
そう言って新一はメニューを降谷から取り上げる。
｢わかった、君の話を聞こう｣
｢Aさんは、降谷さんの帰りずっと待ってますよ｣
｢それは彼女がキミにそう言ったのか？｣
｢いえ、直接的には……。
ですが毎日あなたの分の食事を作ってるって聞いたらそうとしか考えられませんよ｣
降谷は新一の言葉に驚いた。
｢毎日……？｣
｢ええ、あなたが帰る日を連絡しないから｣
｢でも……｣
｢勿論彼女もあなたが帰ってこないことわかってると思います｣
何のために……？そんな事をいちいち聞かなければ分からないほど降谷は鈍感ではなかった。紛れもない自分のためだと、それを知った降谷は自分のしていた事に異常なまでの罪悪感を感じた。
｢降谷さん、携帯貸してください。俺の連絡先入れたいので｣
｢……あ、ああ｣
新一は軽くスマホを操作すると降谷に返す。
｢俺の連絡先、入れときました。それから、Aさんに今日帰るって連絡も……｣
新一が何もしないとは思っていなかったが、改めて目の前の青年の行動力に降谷はため息が出る。
｢君は……いつもやってくれるな｣
真剣な表情をしていた新一はその言葉でやっと笑顔になった。
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*柚木*(プロフ) - にゃーのまるさん» ありがとうございます。続きも頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします！ (2018年4月2日 10時) (
レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» お返事遅くなり申し訳ありません。嬉しいお言葉ありがとうございます (2018年4月2日 10時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーのまる(プロフ) - 主人公の恋がなかなか叶わないのって夢小説だと少ない方なのでそれプラスキャラ作りが固まっていて引き込まれるストーリーで良かったです。 (2018年4月2日 4時) (レス) id: 4d95e3749f (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 凄く、心撃ち抜かれました← これから好きになってくやつですね！！すごい好きです！続き、首長くして待ってます！！ (2018年3月28日 23時) (レス) id: 3399c25298 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - ひゆめさん» いつもありがとうございます〜！頑張ります(^^) (2018年3月24日 2時) (レス) id: 4d1a807fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*柚木* | 作成日時：2018年3月8日 22時
