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yt side
5時間目が終わった。
次は移動教室で続々と廊下へ出て行くみんなを横目に、山田君と一緒に行こうだなんて考えていた。
山田君の席を見た。
「あれ…？寝てる…？」
そうして肩に触れたとき、ある違和感に気づいた。
目を覆うように隠し、左手は小刻みに震えている。
「大丈夫？…分かる？」
涼「…えっ？…あぁ…大丈夫。」
だなんて言うけれど、蒼白い顔で振り向いた様子に心配になった。
「…保健室行こう。」
手を引いたが、その手を静かに離される。
涼「一人でいけるから大丈夫。ありがとう。」
フラフラと覚束ない足元と、安定しない上体。
「待って…！やっぱり心配だから。」
廊下の角を曲がる瞬間に声を掛けたが、その声は届いていなかったのか。
教科書と筆箱を抱えたまま追いかけた。
俺もすぐに廊下の角に差し掛かった。
「山田くん…！待って…！」
あの状態で走るなんて出来ないはずなのに。
そこには山田くんの姿はもう無かった。
代わりに、窓の空いていない廊下に風が吹き抜けた。
「…変な風…。…大丈夫だったかな…。」
生暖かい風だった。
ｶﾁｬﾝ__と自分の筆箱から一つ落ちたシャーペンの音に思考回路を巡らせた。
「…やべっ、授業…！」
チャイムの鳴り響く寸前についた移動場所。
先生には、中島がギリギリなんて珍しいと言われたが、そこには理由があるからで。
ここの校舎を使って暫く経つが、移動教室のときに走るとどうも迷ってしまう。
方向音痴だとか、そういうことではなく。
この校舎でだけ。
入学当初から先輩の間で騒がれていた、この学校に纏わる噂。
�爐海旅纂砲力�下は絶対に走るな。��
それにどんな意味があるのかは定かではないが、何かしらの理由があると感じていた。
そんな話を友人にしても、
噂なんだろ。とか、その話信じるなんて真面目だね。なんて言われることばかりで。
一年前に、山田くんは幽霊が見えるとか、そんな噂が広がったときに聞いてみたいとも思った。
だけど周りからは、あんな奴に話かけるなと。
でも、今となってハッキリと分かる。
「…噂は本当だ……。」
今日感じた生暖かい風も、どうも怪しいこの校舎も。
そうして山田くんは嘘なんか吐かないと。
先生「…ぃ…中島？…聞こえてるかー？」
「えっ？あっ、はい！」
化学実験の結果報告をする俺の言葉。
焦るように進む時の流れを感じていた。
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さき(プロフ) - ciaociaoさん» コメントありがとうございます……！削除する予定なのは謝罪のページのみなので、大変お待たせしてしまいましたが今後も更新させていただきます(>_<)紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ないです。お気持ちとても嬉しいです！今後もよろしくお願いします！ (8月4日 11時) (
レス) @page29 id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - Twitterにおしらせいただいたので、久しぶりに読ませていただきました。もう続きを投稿いただけないとのことで残念です、、お気持ち変わりませんでしょうか、、 (8月4日 7時) (レス) @page29 id: 33ff52010d (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - めいめいさん» わぁぁ！ありがとうございます！返信遅くなってしまい申し訳ございません……また近々更新します！ (2022年6月5日 0時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - いつも読ませてもらってます。更新楽しみにしてます！！！ (2022年5月19日 21時) (レス) @page27 id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 桃大福さん» 返信遅くなってしまいすみません…。そういっていただけるとモチベーション凄くあがります！！ありがとうございます！ (2021年3月11日 13時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき | 作成日時：2020年8月8日 1時
