陸、悪戯に流れるもの ページ17
ym side
裕「…大丈夫？」
教室に戻る途中も、何度も声を掛けては心配してくれて。
だけど、
「…俺と関わらない方がいいですよ。」
裕「…どうして？」
「…みんなに嫌われちゃいますよ。」
怖かった。
以前もこうして助けてくれる人は沢山いた。
でも、いつも決まって最後は居なくなってしまう。
裕「…別にいいよ。」
まだ誰も戻ってきていない、たった二人の教室で。
裕「俺は、山田君と仲良くなりたい。山田君のことが知りたい。」
「…なんで…ッ…」
最近はおかしなことばかりだ。
裕「…だから、一緒に居たら…駄目かな？」
次の時間の移動教室も、�牋貊錣帽圓海Α��瓩函�
昼休み、先生が話したいことがあると言って相談室に呼ばれていた。
「どうしたんですか？」
宏「うん。座って。」
そうして優しく問いかけた。
宏「……昨日も具合悪かったんだろ？」
「え？」
宏「ほら、倒れてたじゃん。」
「あ、もう全然大丈夫です。」
宏「そうじゃなくてさ…家で一人ってお前大丈夫なのか？もし一人のときに倒れたら…」
こう言うのにも理由があった。
両親は共働き。その上海外で仕事をしていて。
仕送りは定期的に来るものの、やはり体調不良のときには自分で殆どのことはやらなければならなくて。
一年前の夏も何度か先生にお世話になっていた。
宏「具合悪くなったらすぐに連絡してくれていいんだからな？」
そう言って差し出された先生の連絡先。
「…ありがとうございます。」
数年前、両親に一緒に海外で暮らそうと言われた。
だけど、その頃の俺は当時仲の良かった人たちと一緒にいたくて。ここから離れたくなくて。
散々我儘を言って今の家にずっと居れたんだ。
それなのに、俺が体調が悪いから戻ってきてだなんて言えなかった。
5時間目も始まる頃だと教室に戻り席に着いた。
「…あれ？」
眺めた窓から見えるのはユウリさんの姿。
そしてユウリさんの視線の先には誰かが居て。
木に隠れていて顔を確認することは出来なかったが、イノオさんは廊下を歩いているから、イノオさんでもない。
そんなとき、少し頭がズキっと痛む。
薬飲み忘れた…。
「……ッ……。」
やっぱりこの頭痛。結構辛い。
…早く授業終わって…。
だけど授業終了間近。
教室の蛍光灯の光ですらチカチカとして気持ちが悪い。
「…はぁ…。」
俺のせいで授業を止めたくない。
そう思いながら机に突っ伏した。
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さき(プロフ) - ciaociaoさん» コメントありがとうございます……！削除する予定なのは謝罪のページのみなので、大変お待たせしてしまいましたが今後も更新させていただきます(>_<)紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ないです。お気持ちとても嬉しいです！今後もよろしくお願いします！ (8月4日 11時) (
レス) @page29 id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - Twitterにおしらせいただいたので、久しぶりに読ませていただきました。もう続きを投稿いただけないとのことで残念です、、お気持ち変わりませんでしょうか、、 (8月4日 7時) (レス) @page29 id: 33ff52010d (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - めいめいさん» わぁぁ！ありがとうございます！返信遅くなってしまい申し訳ございません……また近々更新します！ (2022年6月5日 0時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - いつも読ませてもらってます。更新楽しみにしてます！！！ (2022年5月19日 21時) (レス) @page27 id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 桃大福さん» 返信遅くなってしまいすみません…。そういっていただけるとモチベーション凄くあがります！！ありがとうございます！ (2021年3月11日 13時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき | 作成日時：2020年8月8日 1時
