実験体の少女は博士がお好き

てすと！ ページ13

ここに来るのは久し振りだなあ
周りには沢山の人、そしてその真ん中には…


「わ…わわわ…し、死んでる…？！」


大きな怪物と、真っ赤に染まって動かなくなってしまった人が…！
まさか私の将来を暗示しているわけじゃないよね？！


「は、はかしぇ…もう少し難易度落としてくれたり…せめてあの怪物を、すらいむの小さいヤツにするとか…」


「頑張れ」


「あぁあん…駄目か〜…でも博士に認めてもらうためだもん！私、頑張る！」


「……頑張れ」


よしゃあ！私のホンキをみせてやる！
そう意気込んで怪物の方へ向きを変え、構える。


「どこからでもーかかってこいー！」


高らかに宣言する私を物珍しい目で周りの人が見ている。
ま、それも仕方ない…

こんな殺伐とした空気の中、ノリノリハイテンションの方が可笑しいもんね…！


「それでは実験体■■■の能力測定を開始します」


その言葉と同時に怪物が私の方へ向かってくる──


うわ…でっかいな…真っ向から殴りに行っても勝てそうにないや…
とりあえず背後に回って…


「おっと！…ひゃーこれだけ大きいと、攻撃も豪快だな〜当たらないように気をつけないと……もし当たったら…さっきの人みたいに…」


ぐちゃぐちゃに……


「あー！やー！とー！りゃー！」


背後に回って…兎に角足を叩いてます！

どうだー痛いだろーあははー……あは…


「駄目だ、全然効いてない。…きゃー！」


いきなり炎が出てきたあ？！熱っ熱い！
もう！ヤケドしたらどうする…ってぁあああ！今度は…

…水？


なーんだ水か〜丁度よかった！これで服に燃え移った火を消せる…


…とか思ってた私がバカでした♪


「……な…！量が…！多すぎｯ…！ｺﾞﾎﾞｺﾎﾞ…」


怪物から放たれた水流は、一気に私を包み込んで…
全身がびしょびしょに濡れてしまった。


「はうわっ…寒い…冷たい、ちべたいよ〜」


もー…全然勝てそうにないよ…
私も何か、特殊な攻撃がてきたらな〜…


「とにかく、何かそれっぽいのを言ってみよう…！」



───
毎日更新…とは行かないかもしれませんが、更新を再開させたいと思います！こんな作者ですが、これからもよろしくお願い致します！

歌声→←わんちゃんす！

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