第13話〈妬み〉 ページ14
・
カ｢俺は魔法薬学の担任。カタン・フォード。フォード先生と呼んでくれ才能の卵達！｣
os｢…｣
『…』
何かの運命か偶然にも昨日の会話から姿を目にしていないオスマンさんの姿は私の隣に座っていた。気まずいのか少し間をあけ人一人座れてしまう距離のまま授業が開始する
配布された辞書よりも分厚い教科書はこれでもかと言うくらい文字で埋め尽くされている。魔法薬は一歩間違えれば人を殺す毒になるから、有難いのだが覚えるのに一年は余裕でかかりそうだ
カ｢今回は薬草をそれぞれ隣のペアで一つ配る。教科書から探し出し、それが何に使われるのか。そしてその薬草の危険性を書き提出してくれ｣
そうして私達の靴絵に置かれたのは何かの骨だった。まるでバネのように円状に巻き付かれたものは見たことない代物、ペラペラと隣で髪をめくる彼を横目に意を決して話しかける
『……オスマンさんこの間はすまなかった。誰にでも踏み込まれたくない事情があるのに勝手に話してしまって』
os｢…いや、ええよ。俺の方こそごめんな、別に理解してもらおうとか考えてないねん。唯ちょっと、羨ましかったんや｣
『羨ましい…ですか？』
os｢俺は、一番下やから跡継ぎでもないし期待とかなかったんやけど、家では居ないモノ扱い。必死に勉強してあの家に必ず居場所があるって縋り付いてたんや｣
だから、親の肩書きでも英雄と呼ばれるAに嫉妬していた。努力もなんもしてへん肩書きだけで、なんで君には居場所があるん。ええな、ほんまに。親子揃って英雄って呼ばれて
俺には家族と血以外の繋がりなんか
os｢家族の機嫌を見て行動しとったせいか、ある程度人が何考えてんのとかその言葉の裏が分かるようになって。｣
os｢自分の言葉に嘘ついてばっかやった。俺が生きてきたのは嘘ばかりの世界。だからAちゃんがああ言った時、なんで綺麗なんやろって｣
どうして、俺にそう言ってくれん。
別になんの関係もないやん、なんで、どうして
そんなに、綺麗な言葉を言ってくれるん
部屋に戻って鏡を見たら笑っていた。自身で憐れだなと、それに嫉妬した憫笑する目の前の男は酷く惨めだった。
os｢合わせる顔がなかったんや。
綺麗すぎて疑って、目を逸らした。逃げたんや｣
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1099人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かんぽ(プロフ) - タダノ・ミソニコミさん» コメントありがとうございます！中々進み具合が遅いので他の方と接触するのは、もう少し先やイベントの時に発展させていこうと思います！ (2020年7月14日 3時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
タダノ・ミソニコミ - もう、話の進み方がド性癖過ぎて語彙力溶けました、いつも無茶苦茶楽しみながらみさせていただいてます！毎回見るたんびに残念な頭で思考を巡らせながら読んでますw kn.utのシーンでどういうことだ？ってなりましたね…更新頑張ってください！後、大好きです！ (2020年7月14日 0時) (レス) id: 47c28898f7 (このIDを非表示/違反報告)
かんぽ(プロフ) - トーストさん» コメントありがとうございます！どうやって皆さんを入れてみようかと悩みながらも、時間が経ってしまいすみません！今日中には続編へ行けたらいいと思っています…！ (2020年7月12日 1時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
トースト(プロフ) - 楽しく読まさせてもらっております。この作品めっちゃ好きです！作者様も好きです！(唐突な告白)体調に気をつけて更新頑張ってください！ (2020年7月11日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)
かんぽ(プロフ) - 仰げば尊死さん» 羨ましいです、元気100倍…。頑張っていきます！ (2020年6月23日 2時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：H | 作成日時：2020年5月28日 1時
