Let there be light 4【僕のヒーローアカデミア】 (ページ21)

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『アイツらは…』

「ヴィランだ！！」

「ピクシーボブ！うっ……はっ洸太くん！」

緑谷達の前に現れたサングラスをかけた男とトカゲのような見た目のヴィラン

「ご機嫌よろしゅう雄英高校。我ら敵連合開闢行動隊
生殺与奪はステインのおっしゃる主張に沿うか否か」

スピナーはちらりと固まっている雄英生徒を眺め口角を上げた
そこにいた紺色髪の女、写真と同じ
目が合うも、Aは不機嫌そうに顔を顰めていた

その後マンダレーと虎が前にでて、彼らを逃がそうとする
飯田が引率役に当てられ、戦闘をしないことを約束にその場を離れようとするも…

「先に行ってて！」

「あ、おい緑谷君！ってA君もどこへ！？」

『黒煙が気になる、この立ち込め方だと中心部に敵がいる。
見てくるから先に』

「戦闘はしないという決まりだ！勝手な行動はしないでくれ！」

『大丈夫、先に行った皆の様子みて戻るから』

「あ、おい！！」

「行っちゃった……」

緑谷と同じく全く反対方向に散らばっていく2人
飯田が止めるも言うことを聞くはずもなく、悔しながらに今自分ができることを考える

まったく…2人ときたら…保須でのこと守ってくれよ…！

「全員、直ちに宿泊施設へ！！！」

姿を消した2人を頭の片隅に入れておき、他の生徒と宿泊施設へ向かう

固まりから離れたAは空を飛び、様子を伺っていた
黒煙の方には荼毘、ガスの中心部には新入り
まったく事前に知らされていた作戦通りの行動

ガスの方向とは反対側、崖上に着地し身を潜めるとそこへチリンチリンと鈴の音がする

『ビビ、おいで。good girl』

Aが手を伸ばせば擦り寄るようにかけてくる
ビビの額に触れれば、脳内に映像が流れる

真夜中の崖上に立つ7人
そこでの会話

宿泊施設での相澤達の行動
から森の中でのA組、B組の様子

ビビが見てきた視点の中の様子がAに伝播する
黒猫には秘密があった。その力の名は【メモリーパス】
動物には稀にある個性発動

Aはビビの記憶を受け取ると、立ち上がり再び指示を出す
そうして姿を消したビビの後を追うように、Aも黒煙が立ち上る森へ進んで行った

同時刻マンダレーからテレパスが全員へ届く

“ヴィランの狙いが1つ判明、狙いは生徒のかっちゃん
かっちゃんはなるべく戦闘を避けて、単独では動かないこと”

「かっちゃ、かっちゃうるっせえんだよ、頭ん中でよ！！」

森の中を駆ける爆豪と轟彼は、ムーンフィッシュと戦闘を開始する

彼らA組、B組の運命は
そしてAの狙いは……