第二十四話 悪夢 ページ27
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いつもと変わらない朝方。私はいつも通り治くんを起こす為、治くんの部屋へと来ていた。
芥川くんとの最悪な初対面から少し経ったが、医務室では言わなかったもののあの後芥川くんがどうなったか凄く気になっている。
あのときの治くんスゴく怒ってたからなあ。
芥川くん結構な大怪我してたと思うんだけど、本当に大丈夫かなあ。まあ私殺されかけたんだけどね。
でも不思議と全く怒りはない。やっぱり文ストの主要キャラだからなのか。それとも私がただ単に自分に対して無頓着だからなのか。
なんて考えながら治くんの部屋に躊躇なく入り、まだ眠っているであろう治くんを呼び掛ける。
「治くん！朝だよ、起きてー」
何度も同じ言葉を繰り返し呼び掛けるも、起きる様子がない。
仕方ないから治くんの布団の前に行き呼び掛けようとした所、これまたいつも通りの展開で引っ張られた。
ぎゅうっと強く抱き締めてられたので、私もいつものように抱き締め返して頭を撫でて上げる。
其処で不意に違和感に気づいた。
私の首筋に顔を埋めたまま静かに抱き締めてくる治くん。でもどことなく、震えている気がした。
「……治くん？」
心配になって呼び掛ければ、治くんは抱き締める力を強くする。首筋にかかる吐息が妙に熱い。
「……Aが、私から離れていく夢を見た」
「…そっか。でも大丈夫だよ。私はずっと治くんの傍に居るから」
どうやら怖い夢を見てしまったようだ。そういう時はとことん甘やかして傍に居て上げるのが一番だが、不意に抱き締められていて気づいた事が一つ。
何か、治くんの体温がいつもより熱い気がする。
いや、というかこれは確実に熱い。
ハッとした私は慌てて治くんの顔を上げさせ、額に手を当てる。
「…っ！？あつっ！？」
よくよく顔を見れば頬も赤いし、瞳も潤んでいて熱っぽい。何か、物凄い色気を放っている。え、可愛い過ぎるんだけど。犯罪級の可愛さなんだけど。
ど、どうしよう。心配と可愛いという気持ちが混ざって私の心の中でミュージックを奏でているよ。
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黒猫もふお - 神作品を発見してしまった……これが現実だったらいいのに……… (8月3日 11時) (
レス) @page45 id: 9c4f5ea239 (このIDを非表示/違反報告)
梅林 - 物語も面白いし、何より、え、もう太宰さんが可愛すぎてこっちが可笑しくなりそうでした。本当にもう泣きそうなくらい可愛かったです！！これが現実では無いと思うとめっちゃ悔しくなります(;o;) (2020年2月27日 2時) (レス) id: 837f5e2707 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - 真菜さん» コメントありがとうございます！そんな風に思って下さってるなんて…！もう嬉し過ぎて涙が出ます！！(泣)本当に有難うございます！！これからも頑張らせて頂きます！！ (2019年7月14日 16時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
真菜(プロフ) - とても面白くて、大袈裟に感じるかもしれませんが、これを楽しみに毎日過ごしてます！リメイク版も楽しみにしているので、自分のペースで頑張ってください！！！ (2019年7月14日 16時) (レス) id: ef2b815640 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - 東雲 祀さん» コメントありがとうございます！太宰さん可愛いですよね(笑)。楽しみにして下さって本当に有難うございます！！これからも頑張らせて頂きますね！ (2019年6月29日 18時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水瀬月鏡 x他1人 | 作成日時：2019年5月21日 14時
