196話 ただいま ページ49
〜パトカー内〜
運転席に鬼瓦刑事、助手席に姉さん、そして後部座席に私とグランが乗っている
ｸﾞﾗﾝ「…………」
A「…………」
沈黙が続く……
ｸﾞﾗﾝ「…………A、ごめん。オレ、Aのことたくさん傷つけた…………陽花戸中のときも…………痛かっただろ？ホントにごめん…………」
A「…………ﾊｧｰ……やっと、名前で呼んでくれた」
ｸﾞﾗﾝ「え？」
A「だって、私のこと"スカイ"ばっかりで名前で呼んでくれないんだもん、"ヒロト"」
ﾋﾛﾄ「……A」
A「陽花戸中のやつはもう過去の話し！気にしないで！私は大丈夫だったから！^^*」
ﾋﾛﾄ「A……ありがと」(微笑
A「！！やっと……やっと、ヒロトに戻ってくれた！」(泣
ヒロトが見せた笑顔は昔と同じ笑顔だった……
それに安心でもしたのか涙が出てきた
A「あれ？涙が…………」
拭っても拭っても涙が止まらない
ｷﾞｭｯ!!
A「！！ヒロト……？」
ヒロトが抱きしめてきた
ﾋﾛﾄ「ごめん、A……！それから…………
ありがと！」
A「うぅ……！ヒロト……！ヒロト！！」(泣
私はヒロトにしがみつきながら涙を流す
私には見えなかったけど、ヒロトも静かに涙を流していた
警察署に着いた私たちはいろいろと聞かれた
エイリア学園でどんな事をしていたなど……
開放された私たちはやっと、みんなでお日さま園に帰ってくることが出来た
A「…………」
ﾋﾛﾄ「？どうしたの、A？」
中に入らない私にヒロトが声をかける
A「あ、いや何でもないよ！^^*」
ﾋﾛﾄ「そう？」
A「うん！先に行ってて！」
ﾋﾛﾄ「あ、うん」
ヒロトを先に行かせ、私はお日さま園の建物を見る
A「ただいま」(微笑
FIN〜エイリア学園編〜
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作者名：桜舞姫 | 作成日時：2016年8月21日 19時
