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70話 仕返し ページ22

〜木暮side〜

オレは、漫遊寺の奴らに仕返しするために、水やらタライやらいろいろ準備して、懐中電灯を持って道場を走り回っていた



木暮(結局、あいつには信じれる奴がたくさん周りにいたんだろ!オレには……オレの周りにはそんな奴だれもいないんだよ!)




??「木暮くん!?」



木暮「うわっ!?」


漫遊寺の奴らが来たのかと思って、そいつに懐中電灯の光を当てた


木暮「なんだ、雷門中の奴か……脅かすなよ」


漫遊寺の奴らじゃない事にホッとして、また続きを始めた


春奈「こんな所で何してるの?」


木暮「関係ないだろ」



春奈「ちょっと!何してるの!?」


木暮「決まってるだろ?仕返しさ!オレにだけボール蹴らせてくれないで雑用ばっかり押し付けやがって!」


オレばっかいじめるんだ!!


春奈「だからって、こんなことしなくても…………みんなが木暮くんにいろいろやらせてるのは木暮くんのことを思ってるからこそ!木暮くんにもっと、強くなって欲しいからこそ、一から修行させた方がいいんじゃないかって!」


木暮「…………フン!そんなの信じられっかよ!……いいぞ、いいぞ……うっしっしっ!これでアイツら水浸し!ざまぁーみろ!」



ダンッ!!


そいつはいきなり、足を踏み込んで大きな音をたてた
道場に大きな音が響く……
いきなり、そいつが怒鳴り始めたんだ


春奈「いい加減にしなさいよ!!」


木暮「な、なんだよ、いきなり……!?」



春奈「だってそうじゃない!ちょっと練習させてもらえないからって、こそこそ隠れてこーんなことして!だから練習させてもらえないんでしょ!?」


木暮「……う、うるさいな!お前に何がわかんだよ!オレは決めたんだ、オレをバカにした奴らを見返してやるんだって!」

何も知らないやつに言われたくないんだよ!!


春奈「だったらサッカーで見返せば良いじゃない、サッカー部なんでしょ!」


木暮「……別に良いだろ……俺がどうやって見返そうと……!」


春奈「ふん、結局そうなんじゃない。サッカーに自信がないからこんなことして」


そいつはオレに挑発してきた



木暮「っ…………!」



春奈「図星ね?」


木暮「ちっ、違うわい! 俺だって本気出しゃあ、あんな奴らなんか!」


春奈「言ったわね!?」


木暮「ああ言ったさ!」


オレは挑発に乗ってしまった


春奈「だったら見せてみなさいよ、貴方の本気のサッカーを!」


木暮「っ……!良いだろう!!」

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作者名:桜舞姫 | 作成日時:2016年8月15日 21時

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