Яー20

＊結婚式の話 ページ41

’


チャチャチャチャーン〜




重いオルガンの音が響く今日






｢キャー！！A綺麗よ！！｣




｢へへっ。ありがとう、梅｣






私たちは結婚式を挙げた






｢くっそぉぉおお！俺のAがぁあ！｣



グラスではなくボトルの酒を一気飲みする善逸



｢善逸静かにしろ！
それにしても..Aもついに結婚かぁ！｣



ズズーっと鼻水を啜る炭治郎



｢綺麗.......｣



あなたがねと言い返したくなるくらい相変わらず美人なカナヲ



｢よしっ！ヨキョウだ！俺の出番だ！｣



猪の被り物をずぼっと被る伊之助



｢伊之助さん！まだですっ｣



忙しい中合間を縫って来てくれたアオイ






｢.......｣




そして、隣に立つ無一郎







あの時の屋上の面子が、再び揃った







｢無一郎？何故黙ってるんだ？こんなめでたいのに｣





確かに、無一郎はさっきから黙りっぱなし。





｢Aが綺麗過ぎて直視出来なくて照れてるだけだよ｣






それ絶対照れてないセリフだよねと思ったが、嬉しくて言わないことにした







他にも色々な事がことがあったが、式は全部楽しくて


夢中で皆との会話に花を咲かせていた






｢スタッフからのスペシャルドリンクです。どうぞお飲み下さい｣






そんな時、私たちの座る前の台にふたつのドリンクが置かれる





無一郎には青いドリンク、私にはピンクのドリンクだ






｢わぁー！いただきますっ｣






刺激の強い炭酸に一瞬ほど顔を顰めたけど、誰にもバレずに済んだ







『ここで新婦様のお色直しが入ります』







｢あ、じゃあ私行ってくる｣







アナウンスと共に席をたち、部屋へ向かうと







｢次のパーティーは急遽、海の上のバルコニーへ移動の予定になって、新婦様は先に移動していくのですが宜しいですか？｣






とマスクとサングラスをした女性に言われた





｢すみません怪しい格好で。風邪と、目が弱いもので｣




"こちらです"と言われてバルコニーに案内される





｢わぁー！綺麗な海ですね！｣






真下には真っ黒な海があって、その水面に月と星たちが映ってて、それはもう絶景だ






｢Aさん｣






名前を呼ばれ、振り返ると







｢っ！？えっ｣







おっきな懐中電灯を向けられる







その光のせいか、立ちくらみがして地面に倒れそうになったところを






｢ごめんなさい、驚かせようと思って｣






間一髪でスタッフさんに支えられた

＊xxxx→←＊Ifの話(リクエスト)

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