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「ずっと考えてるのに.......朝も夜もずっと。.......なのに、あと一歩が思い出せないんだ」
「眩しい笑顔があって、赤ちゃんみたいに笑ってて、でも手を伸ばすと消えていくんだ...」
無一郎が.......
こんなにも、泣いてくれている
私を思って
「大丈夫、いつか絶対思い出せるから.......ごめんね、焦らせて」
まるで泣いている子供のあやすように、気づけば背中をさすっていた
「それじゃダメなんだっ、今、思い出したいのに.......!」
「無一郎.......っ」
どうすればいい?私、あと何すればいい?
出来ることなら何でもやるのに、何をやるべきかが分からないの.......
何も、出来ず、時間だけが過ぎていく
観覧車も、ついに一周してしまった
もう、何も出来ない.......足掻くことが出来ない
時間に、委ねるしかないんだ
「今日はありがとう。助けてくれてありがとう。
今まで、ありがとう」
「?明日も来るでしょ?」
明日.......か
「うん。少しかもだけど」
朝一で行こう。
準備も今日の夜全部終わらせて、明日早く起きて.......
先輩に怒られるだろうけど、5分だけでもいいから、行こう
「送るからホテルまで案内して」
「ううん平気。無一郎も疲れてるでしょ?」
「ちょっとだし、大丈.......」
ぐらりと無一郎の体が傾いた
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えお子 - とっても素敵なお話ですね!!続きのお話もみてみたいです、、 (9月24日 1時) (レス) @page44 id: ab323fe17a (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - 最高でした!!!!!続きの小説に飛べないのですが、もう続きはでないのでしょうか、? (8月7日 16時) (レス) @page44 id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
雛 - もう続きは出ないのでしょうか🥲最高でした!!ホントもっと早く見つけたかった、、、めっっっっちゃかんどうしたしちょいちょい笑えるところもあって面白かったです!続き待ってます💪🏻 (6月30日 22時) (レス) @page44 id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
天 - まじ号泣です泣 (2021年8月14日 17時) (レス) id: b7f3dee41e (このIDを非表示/違反報告)
夜々*(プロフ) - いいシーンなのに、目からポカリで笑っちゃいました(笑) (2020年10月7日 14時) (レス) id: b94f92643a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2020年5月16日 14時