Яー20

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｢え？それ行くってまだ言ってないよね。勝手に言ったの？｣



｢無一郎が何にも言わないから、私が行くって伝えちゃったのよ｣




うそ、まじ？





｢今更断るつもり？先生、なんて言うか.......｣




｢あー、チケット代払うから今度じゃだめ？他の日もあったよね｣




｢無理よそんなの.......私だってコネでチケット取れたのに、また取り直すなんて.......｣





今回も、だめ？






｢あのー、その先生って？｣





｢有名な弁護士の先生。アメリカ人だけど日本で活動してて、今はたまたまこっちに戻ってきてるの｣





｢え、弁護士？｣





｢無一郎の夢よ？あ、もしかして聞いてなかった？ごめんなさいね？｣





無一郎のやりたい事って.......弁護士だったんだ


確かに、外国の実際にあった事件とか、仰〇ニュースとか、めっちゃ食いついてたっけ





｢その、講演会って、結構大事？｣





｢当たり前じゃない！この講演会で気に入ってもらえれば、日本で先生の元で働ける可能性が高い。弁護士を目指す人にすれば、喉から手が出るほど欲しいチャンスなの｣





喉から手が出るほど.......か。
とにかく、すっごい大事って事だよね





｢.......ごめん。君、明日でもいい？｣





明日.......


明日はもう、あそこに行く時間が無い



もう、今日が最後だった








｢うんっこのチャンス、逃す訳には行かないもんね！そうだよ！夢の為にも、絶対行かなきゃ！｣






好きな人の夢、応援しない訳にはいかないでしょ


邪魔なんて出来ないよ.......






涙ひっこめ涙ひっこめ涙腺耐えろ






｢ほんとにごめん。今度お詫びするよ｣






今度.......その今度は、きっともうない







｢ううん。平気.......じゃあ、さようなら｣






ごめん善逸




やっぱり、ダメだった





今度こそ、本当に無理みたい





たくさん手伝ってくれたのに、ごめんね

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