11 ページ13
’
｢はぁっ、はぁ.......やっと見つけた.......！｣
ニューヨークのど真ん中まで走ってきてくれた善逸は汗だくで、心の中で土下座した
｢無一郎は！？｣
｢病院、だって｣
｢病院！？何でまた.......｣
｢実は、
’
｢待って！待って善逸！｣
善逸は私の話を聞いた途端、病院に行こうとしたので、止めようとするも
｢離せっ！俺は.......俺はあいつだからAを譲ったんだ！俺が思い出させてやる！｣
物凄い力でズルズルと引きずられてしまう。
とうとう病室の前まで辿り着いてしまった
ガチャッ
｢おい！無一郎！｣
善逸は病室に入るなり無一郎の元へとズンズンと歩いていき
｢お前.......Aを忘れたってほんとかよ！？｣
胸ぐらを掴んだ
｢あらら。随分と荒いお客さんだこと｣
｢君、誰？｣
どうやら善逸の事も、覚えていないようだ
｢俺はなぁ！お前の親友の我妻善逸だよ！｣
｢ああ、聞いたことある気がする｣
肩で息をする程興奮すると善逸に対し、無一郎は表情をぴくりとも変えない
｢そこの子の彼氏？だっけ？｣
善逸の叫び声が収まったのと同時に、一気に部屋に静寂が訪れる
"違うの？"と言うように無一郎は橋本さんを見る
｢はぁ！？なんでそんなことに｢そうだよ！この子達、高校の時から仲良いの。彼氏では無いけどねっ｣
明らかに、善逸の言葉に自分の声を被せた
｢お前は.......なんで無一郎と居るんだよ｣
善逸の怒りの目が、次は彼女へ向けられる
｢元カノにそんな怖い目向けないでよ。ここ、私の家の病院だからいるのは当たり前でしょ｣
｢じゃなくてっ、なんでアメリカにいるんだよ！｣
｢留学だよ？｣
"それにね"と彼女は言葉を続ける
｢今の彼の支えは私なの｣
｢.......無一郎！目を覚ませよっお前が好きなのは｢善逸！｣
｢記憶障害者の記憶を無理やり戻そうとすると、脳に支障が出るかもしれないの.......っ｣
それに、私たちはもう別れたから
今更、何も出来ない...
｢でも！｣
｢何でもいいんだけどさ｣
無一郎はゆっくりこっちを見る
｢人の病室で騒ぐのやめてくれる？｣
｢そうね。もう出てって
あ、次来た時はまたミルクティーご馳走するわ｣
病院から去る時、
勝ち誇った表情の彼女が見えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 482人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えお子 - とっても素敵なお話ですね！！続きのお話もみてみたいです、、 (9月24日 1時) (
レス) @page44 id: ab323fe17a (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - 最高でした！！！！！続きの小説に飛べないのですが、もう続きはでないのでしょうか、？ (8月7日 16時) (レス) @page44 id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
雛 - もう続きは出ないのでしょうか🥲最高でした！！ホントもっと早く見つけたかった、、、めっっっっちゃかんどうしたしちょいちょい笑えるところもあって面白かったです！続き待ってます💪🏻 (6月30日 22時) (レス) @page44 id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
天 - まじ号泣です泣 (2021年8月14日 17時) (レス) id: b7f3dee41e (このIDを非表示/違反報告)
夜々＊(プロフ) - いいシーンなのに、目からポカリで笑っちゃいました（笑） (2020年10月7日 14時) (レス) id: b94f92643a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつ | 作成日時：2020年5月16日 14時
