3話:不思議パーソン! ページ5
松風「紹介します。この子は藤咲A。訳あって、オレがここまで連れて来ました。A、円堂監督と、音無先生だよ。」
貴方「はじめまして、藤咲Aです。」
円堂「オレは、雷門サッカー部監督の円堂守だ。」
音無「私は音無春奈よ。よろしくね、藤咲さん。」
貴方「よろしくお願いします。」
優しそうな人ばかりだ。
その後は神童さんを中心に、話が進んだ。
誰も私の制服に見覚えがないこと。
お金が違うこと。何も覚えていないこと。
それを踏まえた上で、とりあえず今日どうするかも。
円堂「木野には、オレからも連絡を入れておく。A、今日のところはそれで良いか?」
貴方「あ…はい。勿論です。ありがとうございます。」
円堂「音無、鬼道達にも連絡を入れておいてくれ。何か知っている事があるかもしれないしな。」
音無「分かりました。」
円堂「それから、学校に行けないとなると不便だよな。まだ中学2年生だし…。校長に掛け合って、ここへ暫く通えないか聞いてみる。」
貴方「えっ…でも……。」
円堂「学生の本分は勉強。勉強する権利は、何があっても剥奪されない。それに、ここの事は何も知らないみたいだから、コイツらが授業を受けている間、一人でいるなんて心細いだろう?」
貴方「はい…。」
松風「良かったね!A。それじゃ、今日はオレと一緒に帰ろう。秋ねぇの料理は凄く美味しいんだ!フェイも、ここへ来た時に……。あっ!フェイって言うのはね……。」
天馬くんは、話が尽きないみたい。
何をしていても楽しそうで、周りを巻き込んで
明るく照らす。人の中心に立てる、影響力のある人。
明るい彼に、救われている自分がいる。
学校からの帰り道、色々な話を聞いた。
全国大会で優勝したこと。
サッカーを守るために、時空を超えて、たくさんの仲間に出会ったこと。
突飛だと思った。けれど。彼が嘘をついているようには見えない。
とてもとても、不思議な人。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2022年2月18日 23時