37話：衝突ハプニング！ ページ39
空野「そっか。確かに、まだサッカー部の仕事って言っても、テスト週間を挟んでいたから3日間くらいでしたもんね。」
貴方「それに私は受け持ちチームが少ないけど、木戸川清修に白恋、新雲学園…。強豪校ばかりで、私なんかで支えられるかどうか…。」
空野「私も初めての合宿参加で、とても緊張してます。それでもやっぱり、雷門のマネージャーをしている時と同じで、チームを強くしたいってそう思うんです。」
貴方「葵ちゃんは強いね。」
温泉に入りながら、ゆっくりとお話をする。
隣からは、賑やか過ぎるほどの声が聞こえてくる。
空野「Aちゃんも、慣れない場所で…たった1人で、知らない人達に囲まれて。それでも誰かの支えになりたいって悩んでる姿、とっても尊敬します！きっと、大丈夫ですよ！何かあれば連絡して下さい！私すぐに返信します！」
貴方「葵ちゃん…ありがとう。あ…もうこんな時間！」
空野「ゆっくり入っていると、時間を忘れてしまいますね。私はもう少し入っていくので、Aちゃんお先に帰ります？」
貴方「うん、ごめんね！」
温泉に設置された時計は午後6時を指していた。
早く帰らないと、挨拶しに行けなくなってしまう。
素早く着替え、髪はもう部屋で乾かそうと
急いで廊下の角を曲がった時だった。
ドンッと誰かにぶつかってしまう。
貴方「いたた…。」
？「大丈夫ですか。」
貴方「あ、はい…。すみません、前見てなくて…。」
尻もちをついた私に、その人は手を差し伸べて
優しく引き上げてくれる。
？「怪我は…大丈夫そうですね。」
貴方「はい。急いでいるのでこれで失礼します…！」
？「あっ、ちょっと！」
浴衣を整えて、落ちた物をサッと拾い
羞恥で赤くなった顔を見られたくなくて
私はすぐにその場を後にした。
？「…」
？「何してんだよ喜多。こんな所に突っ立って。ていうか、あの女誰？」
喜多(？)「さぁ…。」
？「それ、あの女の落し物？」
喜多(？)「多分。…名前、聞きそびれたな。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
