2話:お目覚めメモリー! ページ4
ミーティングルー厶。先程、私が眠っていたところだ。
とりあえず、まず初めに
みんながそれぞれ自己紹介をしてくれた。
人数が多いから覚えきれないけれど、
悪い人たちじゃなさそうで安心した。
サッカー部のメンバーで、3人のマネージャーもいる。
監督は後から来てくれるらしい。
松風「それで、Aはどこから来たの?その制服も、オレ見たことないや。」
貴方「分からない…。ここに来る前に何をしていたのかも覚えていないの。」
神童「ボールがぶつかった事で、記憶が混乱しているのか…?」
霧野「だとしても、自分のことも全部忘れるか?」
空野「とにかく、ご家族の事も覚えてないみたいですし、今日どうするか考えないとですね。」
松風「なら、オレの家に来たらいいよ!」
貴方「え…?」
松風「オレの家、木枯らし荘って言うんだ。部屋少し余ってるから、秋ねぇに聞いてみるよ。」
貴方「でも私、お金とか何も持ってないし…。」
松風「大丈夫!困った時はお互い様だから!」
天馬くんが、私が倒れた時にカバンも一緒に拾っていてくれたみたい。中には財布と、携帯電話、教科書やノートなどの勉強道具が入っていた。
お金は、天馬くん達の使うものとは違うみたい。
携帯電話もずっと圏外のまま、使えそうもなかった。
身分証明書は、何故か文字が掠れていて
読めるものではなかった。
一体何が起こっているんだろう。
西園「そんな不安そうな顔しないで!監督にも相談してみようよ。」
貴方「ありがとう…。」
山菜「そう言えば、年齢は近い気がするけど…。学校はどうなるのかな。」
貴方「学校…。」
何かを思い出せそうな気がする…。なんだろう。
誰かと一緒に話していた…。誰と、何を?
貴方「中学2年生…だったと思います。誰かと新学期に…、クラス分けの表を見に行ったのを思い出しました。」
天馬「ええ!?年上!?」
貴方「あ、敬語とかじゃなくて大丈夫…。さっきみたいに気軽に話して。」
天馬「あはは…じゃあお言葉に甘えて。」
倉間「オレらと同期か。」
速水「でもそれだけじゃ、なんの手がかりにもならないですよぉ…。」
少し、暗い空気になったと同時に
ミーティングルームの扉が開いた。
そして、一際大きくて元気な声が響く。
?「お前達、どうかしたのか?」
?「あら、その子は?」
34人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2022年2月18日 23時