伍話 ページ6
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シーモンキーが去り、潮の鳴る静かな海が帰ってきた。
「━━━フー、収まったか…」
「収まったと言うより、あの大波はシーモンキーのイタズラよ」
「ンな〜ロビン、なんか見えたか?」
「ええ、島がずっと見えてるわ」
「「言えよそういう事はァ!!」」
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「ところで気にならねぇか?さっきの船。船長も航海士も、やる気もまとまりもねェんじゃ海賊として成り立ってないんだ!」
ウソップは腑に落ちない様子で腕を組んで唸った。
「海戦でもやって負けたんだろ、んで船長やら色んなもん失った…」
「いやいやよく船の様子も見たんだよ!そしたら戦闘の形跡もねェんだ!!」
「んじゃ海賊じゃねェんだろ、気にすんな」
サンジの言葉に一旦は納得した様子を見せたウソップ。
そしてルフィはもう次の島のことで頭がいっぱいらしく、元気よくイカリの準備を進めていた。
「さーて、町はあるかなァ、造船所があるといいなー!!」
『そうだねェ。まさか次の島までこんなに早く着くとは想像だにしていなかったよ』
時間にしてごく僅かの筈なのに、騒がしい連中なだけに随分濃い時間を過ごした気分だ。
「しかし…お前ここで降りんのか?」
苦々しげな顔の毬藻頭くんから双眼鏡を借りて眺めると、そこは見渡す限り草原の、本当になんッにもない島であった。
港も無いから移動手段もない。こんなところで降ろされても困ってしまう。
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まどろみマフィア(プロフ) - ぽ、ぽぽぽぽぽポートマフィア?!なんですと?!ギュフフィンフィン(ポトマが出てきて歓喜中の中也推し) (1月25日 0時) (レス) @page37 id: 2cd01fe314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翠 | 作成日時:2022年11月7日 10時