M's cafe (ページ14)

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#SUHO ページ14

♪。.:＊・゜

「おまえが来るとは思わなかった」
「来るよ！」

友達だろ、と言えば、
そう思ってんのは俺だけかと思ってた！(笑)
と返ってきた。

‥ひどい！

「とりあえず座れば？」
「うん」

カウンター横の二人掛けテーブルに座る。
ジョンイナが言っていたとおりガラス越しに見える景色はとても綺麗だ。

すぐに影がかかって店員さんが来たんだと顔を上げると、

「いらっしゃいませ」
「え、男？ヌナって聞いてたんだけど！」

えらい美形の男子が水を持ってきた。
まさか相手が男だったとは‥
いや、確かに二人が並んだら、猫系男子と犬系男子で萌だけど！！

「あ、すみません。
　僕はバイトのチョン・ユノと申します。
　マスターのお知り合いですか？」
「あぁ、バイト！？失礼しました。
　僕はシウミンの友人でスホと言います。」
「ご友人でしたか。
　ご注文は何になさいますか？」
「とりあえずアイスコーヒーで！」
「かしこまりました。」

てっきり噂のヌナに会えると思ったのに残念。
それどころかバイト君に失礼なことを‥(汗)
キッチンの奥でミンソクが笑っているような気がして急に恥ずかしくなった。

「お待たせしました。アイスコーヒーです。」
「いつの間にバイトを雇ったんだ？」
「あー、夏休みの２週間だけ。ヌナの教え子で。」

彼女さん、講師って聞いたけど。
あんなに良い子が教え子なら鼻が高いだろうなぁ。
きっと親御さんにとっても自慢の息子だろう。

就職先まだならうちにほしいな。

「あ、お前今うちにほしいとか考えただろ？」
「あ、バレた？」
「顔に書いてある。
　残念ながら銀行で内定が決まってるよ。」
「そうなの？残念。」

他のお客に呼ばれ、ゆっくりしてって、と席を離れた兄さん。
その後ろ姿は前より逞しくなったようだ。

守りたいものがあると人は強くなるって本当なんだな。

お会計に向かうとバイト君が対応してくれた。

「すみません、
　さっきお話されているのが聞こえたんですけど‥
　A先生に会いに来たんですか？」
「あぁ、実はね。」
「僕がとてもお世話になった方なんです。
　慕っている生徒は多いと思いますよ。」

まさかのライバルの登場？

♪。.:＊・゜