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#BEAKHYUN ページ11

♪。.:*・゜



ケーキ食べたい。
と思ってヒョンのカフェに来た。
そしたら、

「お前ら毎週毎週なんだよぅ。
 入れ替わり立ち替わりうちに来て‥」

ちょっと頬を膨らませて、いかにも不服そうにしたウミニヒョン。
だけどさ、

「えー?ほんとは嬉しいでしょ?
 毎週おれたちに会えて!」

ヒョーン?しうちゃーん?と
甘ったれた猫なで声でそうつっこめば、

「まぁ、な?
 一緒に暮らしてたときより会ってる気がする。」

なんて嬉しそうにふにゃんてした顔。
予想以上に素直なもんだから呆気に取られてしまった。

「あー、そうかも。」

なんだかちょっと気まずいというか、照れ臭くなって
手持ち無沙汰にグラスの氷をカラコロと回してみた。

同じ家に居ると苛々するときもあるし、
いつでも会えるかって思って
お互いに好き勝手することも多くて。
気楽な関係と言えばそうなんだけど、
ヒョンが部屋を出て分かったから。

「会おうと思わなきゃ会えない人だったんだね、ヒョン。」
「何失恋した女子みたいなこと言ってんの?」
「えー、だってそうじゃん!
 こんなに会えなくなるなんて
 おれたち誰も思ってなかった!」

一緒に暮らすって、
同じ時間軸で過ごすって大事なことなんだよ。
ヒョンのお陰でそれに気づくことができたから、
おれたちは今までよりお互いを気遣うようになったし、
うちはちゃんと朝を一緒に食べるようになった。
ジョンデたちはシフトもあるから朝は難しいけれど、
代わりに毎日夕飯を一緒に食べてるって聞いた。
末っ子たちもサロンの閉店後にバルヘ顔を出して
一緒にまかない飯をご馳走になっている。

「チャニョリが楽になったけど淋しいって嘆いてた。」
「はは、目に浮かぶわ。ジョンデたちは?」
「ジョンデが寂しいって泣きついてくると思う?」
「思わない。」
「でしょ?楽しそうにやってるよ。
 でも、時々マンネについて苦情が来るよ。
 あいつもたまには苦労すればいいんだ!」

あいつらあー言えばこー言うで文句ばっかり言いやがって!
と憎らしげに告げ口してみれば、ふはっと笑って兄貴の顔になったヒョン。

「まぁまぁそう言わず。助けてやって。」
「ほんっっとジョンデには甘いんだから。
 ジョンイナじゃなくても妬くわ。」

けっ!と吐き捨てるように言えば、
すまん。って謝る気のない謝罪が返ってきた。

「で、ケーキ何にする?」
「そうだった!メニューは?」
「はい、これ。」

‥どっちにしようか。



♪。.:*・゜

.→←#CHEN



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作者名:ageha | 作成日時:2019年1月13日 1時

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