【Wrwrd!】推しは眺める派のモブなんですが？ (ページ9)

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『そ、そうゆうんは美桜さんに…』

そ、そうだゾ！も、モブの私にしたって楽しくないゾ！

これ以上美桜さんと居たら嫉妬してしまうから。
グルッペンから離れようとすると、吹き出す美桜さん。

mio「あんなぁw何勘違いしよんか分からへんけど
俺、男やからな？w女の子が好きやし、生徒会なんて好きやないわw」

大きな声でガハガハと笑う美桜さん。
さっきは、機嫌が悪いから声も低いのだと思っていたが
美桜さんの声は、ちゃんと男の子の声だ。
それに、よく見るとスカートも履いてなければ胸もなi(((

私の肩に顔を埋めたグルッペンは、くつくつと笑っていて
ゾムは、笑いを堪えているようにも見えた。

gr「つまりは、勘違いして出てきたとw」

ヒヒッと声を上げて笑うグルッペンをキッと睨む。
今は4人で屋上で話していて、私は美桜さんに撫で回されている。

mio「最初は何イチャイチャしてんねんと思うとったけど
確かにこれは撫で回したくなるわ…！可愛すぎる…！」

美桜さんは、さっきから可愛いしか言わなくなっているし
ゾムは、美桜さんとグルッペンを黙って見ているし。

『え、えと…あの…え～…。美桜さん、髪長いんですね…』

とりあえず、この過ごしづらい空間を少しでも和ませるため口を開く。
美桜さんの髪の先をいじいじしていると、

mio「あ、ごめ、ま、ゾム、ティッシュ。鼻血出た」

と言う美桜さん。この人、かなり変態かもしれない。

zm「ティッシュなんか貸さへんわ。
そのままAに引かれたらええねん。」

ぶっす～と頬を膨らませているゾムが、ふんっ！とそっぽを見る。

『やめて！やめてゾム！服！汚れるから！お願い！』

ゾムに手足をバタバタさせながら言うと、
しゃーないなぁとでも言うように、美桜さんにティッシュを投げた。

mio「あぁ、あとグルちゃん。ハサミ貸してや。」

ティッシュを鼻に突っ込んだ美桜さんが言う。
するとグルッペンは、ここには無いとでも言うように首を横に振った。

zm「じゃ、生徒会室まで取り行くかぁあ！」

ゾムさんがよっこらせと言いながら立ち上がる。
美桜さんやグルッペンもそれに続いて立ち上がるので、私は手を振った。

さすがに、ここまでモブの私がくっついていても意味が無いだろう。
また勘違いしそうになるので、自分の服の裾をキュッと握った。

gr「何だ？Aも着いてくるんだゾ？」

呆れた顔で聞いてくるグルッペンに、
保健室へ行くから、なんて適当な理由を付けてその場に残った。