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屋上に繋がる階段を、ゆっくり降りていく。
どうも。はーとぶれいく錦戸 Aです。

『…勘違いしちゃ、ダメだ。私はモブなんだから。』

両手で頬を軽く叩く。
じんわりと広がっていくような。
そんな痛みを感じて、現実に引き戻されるような感覚がした。

気持ちを切り替えたい時は、これを使おう。

なんて考えながら、さっきよりも少し速いスピードで
階段を降りていく。

ni「…何でAがここに居んの?」

少し降りたところで、兄さんとばったり遭遇。

彼の笑顔は引き攣っていて、怒りのオーラを纏っていた。
そのまま、階段を上がってくる兄さん。

いや、これ死ぬくない?

少し遅れて、はっと我に返る。階段を駆け上がり、屋上へ向かう。

ni「なっ?!逃げんな!A!!」

兄さんも私のあとを追い、階段を上ってくる。

『いやぁあぁ!!!来ないでええぇ!!!』

更にスピードを上げて、階段を上る。
すると兄さんは、段々遠ざかっていった。

『はっ!!!残念だったな喫煙者!!!
悔しかったら煙草のペースを落とすことだ!!!』

ni「な、何で知っとんねん!待てA!!!誰情報や!!!」

誰情報かって?YouTubeだ(´・∀・`)
小さくなっていく兄さんを嘲笑いながら階段を上っていくと
上の方から来た誰かに激突する。

『へぶっ?!』

その衝撃で、後ろに倒れてしまう。しかもここは、察しの通り階段。
階段の上で後ろに倒れてしまったものだから、怪我は確定だろう。

いや、打ち所悪かったら死ぬかも。

『さようなら…私の人生…。』

目を瞑り、これから襲ってくるであろう痛みに身構える。

なのに、一向に痛みという感覚を感じない。

ni「何がさようなら私の人生、や。
下にお前と追いかけっこしとった担任の先生が居ること忘れとったか。」

聞き慣れた声がして、少しずつ目を開く。
兄さんだ。
兄さんは私を姫抱きしていて、呆れた顔で見てくる。

mio「うわぁあぁん!!!Aちゃんゴメンなぁ!!!
俺がグルッペンと話すのに夢中で前見とらんかったせいで!
ほんまごめんなぁぁあ!!!」

上から物凄い勢いで階段を降りてきて、
兄さんから私を奪い取り、頬をスリスリとくっ付けてくる美桜さん。

gr「大丈夫かA?!怪我は?!」

人生の終わりのような顔をして、階段を降りて来るグルッペン。

ni「俺がキャッチしたんや。怪我は無いと思うで。」

gr「そうか…。Aに怪我があったら俺は…。」



何この状況。今すぐ逃げ出したいんだが?

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梨ノ花 - これ、すごくおもしろいです!!続き楽しみに待たせていただきます! (2020年1月7日 14時) (レス) id: 68fe349586 (このIDを非表示/違反報告)
古津えう。(プロフ) - 空さん» 良いですよ〜! (2019年12月26日 10時) (レス) id: fba3f93f01 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 失礼します、支援絵書かせていただきたいですよろしいでしょうか? (2019年12月26日 4時) (レス) id: e07e09f1ac (このIDを非表示/違反報告)
古津えう。(プロフ) - momoさん» そうですか?ありがとうございます (2019年12月25日 22時) (レス) id: fba3f93f01 (このIDを非表示/違反報告)
momo - 面白いわ (2019年12月25日 16時) (レス) id: aa01b00976 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:古津えう。 | 作成日時:2019年12月18日 22時

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