拾肆頁 ページ14
眠そうに首をくらくら前後に揺れている。
そんな修治を見て、男は銃口を向けた。
「ん……眠、ふぁ………」
しかし、修治はそんなものなど見えていないかのように地面に寝そべる。
すぅすぅと心地良さそうに聞こえる寝息から、完璧に眠っていることが分かる。
「兄さん？兄さーん？？…あ、駄目だ寝ちゃった」
「…………緊張感無さすぎだろ…。ま、いいか。装備からして«GSS»だよな？オッサン、さっさと撃てよ。敵を見た目で判断しちゃいけねえ事くらい知ってんだろ」
「…っ！」
にやりと笑い、そう云う中也に男は顔をひきつらせた。
強者だと分かるその笑顔を見て、銃口を素早くそちらに向ける。
だが近付き、自身の額を銃口に押し付けた中也によって、引き金を引くことは出来なかった。
「何、だ……銃が、重い……！」
「この程度の重さでへばるなよ。男の子だろ？」
悪戯っ子のように笑い、優しく銃をつつく。
それだけで、男にめがけて横向きに銃が飛んだ……と云うより落下した。
「ぐっ……重力を操る子供……真逆、«羊»の中原中也か……？マフィアに降ったという噂は本当だったのか！」
拳が中也めがけて放たれる。
訓練された者の、威力が高く最短距離で放たれる逆突きだ。
「……あァ？」
だが、そんなものも重力を敵にすれば敵う筈もなく、中也の後ろ回し蹴りで脳震盪を起こし、男は気絶した。
「マフィアの傘下になんぞ降ってねえ。腹立つ勘違いすんな莫迦野郎」
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ロト - よみさん» コメントありがとうございます。面白いと言っていただけてとても光栄です。続きが気になる作品だったなんて本当に嬉しい誉め言葉です。ありがとうございます！ (2020年1月7日 13時) (
レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
よみ - 受験頑張って下さいね。とても、面白くて、続きが気になる作品だと思っているので、早く二月になれ！っと祈りながら、更新お待ちしております。 (2020年1月6日 17時) (レス) id: 587f0ad974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロト | 作成日時：2019年8月1日 18時
