ヨコハマの風。 ページ14
太宰さん、ハッピーバースデー!!
これからも最推ししてます!笑
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No side
安吾「全く、君は本当に人使いが荒いですね、私は今日で5徹夜目だと言うのに……」
そう言って眼鏡の真ん中をくいと上げる坂口安吾は、ここに自分を呼び出した太宰治を睨みつけた。
太宰「まぁまぁ、いいじゃないか、私と安吾の仲だろう?」
安吾「………で、今回の要件はなんですか?」
安吾は太宰のその言葉を無視して問うた。
太宰「情報が欲しいのだよ。
rageの、ね。」
安吾はため息をついた。
いくら昔の好と言ったって、自分は異能特務課。
向こうはポートマフィア五代幹部。
密会自体が非常に危険な関係。
本来は会う事すら許されない身分同士なのにも関わらず、この男は一体何を言っているとか、と、安吾は軽蔑の目で太宰を見た。
安吾「私達が、どんな立場なのかくらい太宰くんはわかっている筈でしょう。それとも、会わなかった間に相当な阿呆に成り下がってしまったのですか。」
安吾は嫌味たっぷりに太宰に言った。
太宰は眉一つ動かさず、奇妙な程ににこりと笑っている。
太宰「女性異能力集団という、なんとも厄介な組織。」
そう呟いた瞬間、安吾の眉間に皺が思いきり寄った。
太宰「その組織を秘密で壊滅までに至らしめたポートマフィア___
こんなにも厄介な組織がいながらも、異能特務課は重い腰を上げようとはしなかった____」
安吾「…………」
太宰「私達には、それなりの報いがあってもいいはずだ。ましてや、これからもうひとつの厄介な組織を滅ぼそうとしているなら、尚更、ね。
賢い安吾になら、この意味くらい、分かるだろう?」
そう、余裕の笑みで安吾を見つめる太宰。
安吾は痺れを切らして、ため息をついた。
安吾「………………明日、同じ時間に、ここにまた来てください。」
そう安吾が呆れたように言うと、太宰は柔らかな笑顔に戻った。
太宰「いやぁ、流石、安吾だねぇ。感謝しているよ。」
全くこの男には、いつまで経っても敵わないと、安吾は思った。
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!?(プロフ) - うえ、中也さん落ちないんですかまじかよ (2023年1月21日 0時) (レス) @page35 id: f95a2e532b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?中也さん落ちみたかった・・・。 (2022年6月24日 17時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この作品好きです~!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 0b13d6cbae (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 桜咲月菜さん» ひぇー!ありがとうございます! (2019年7月17日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2019年1月22日 20時