狐拾ったら半妖だった。【宮治】

お迎え ページ18

Aside





その日も何とか会社に出勤し、仕事をした。





南「Aちゃん、はいこれ、企画書の見本」




A「え？これ、過去のやつですか？」




南「そうそう。今回はAちゃんにもまた企画参加してもらおうと思ってんねん」




A「えっ！嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！」






やった、また企画を出させてもらえる機会を作って貰えた。本当にこの会社には感謝しかない。








その後自分の仕事をしながら企画を練ったりしている内に、あっとゆう間に定時になった。







南「じゃあねAちゃん、お疲れ様」




A「お疲れ様です！」






先輩が帰って、しばらくして私も帰る準備をした。





すると、南先輩がこっちに戻ってきた。なんだろう、忘れ物かな。





南「Aちゃん、フロントで彼氏さんが待ってくれてはるで？

もぉ、彼氏居るなら言ってやぁ〜

イケメンさんやなぁ、美男美女や」




A「……………え、」









まさか。いや、嘘や。
だって私、会社教えてないよな？








私は恐る恐るフロントに行く



















居た。









治「A〜かっこいい彼氏がお迎えに来たで〜」





自分で言うな。





A「なんでここが分かったん、私教えてないよな？」






治「家にある資料とかの端に書いてあった会社名がここやったから、ネットで調べてここかなーって」





A「…いつの間にネット使えるようになってん」





治「言うたやん俺、前は自分の家住んでたって。

そこでネットくらいいじってたで？

家事は一切やってへんかったから、分からんかったけど」






あぁなるほど、そう言うことか。





A「…兎に角、帰んで」




治「なんや、俺のお迎え、嬉しないん？」





A「…ビックリはした」






治「なんや、つれんなぁ」





そう言いながら自然と私の手を握ってくる




A「ちょ、やめてや」





治「ええやん、外での俺らはカップルに見えてんねんで？ちょっとくらい楽しいことしようや」







そう言われて周りを見ると、社員の何名かがこちらを見てきゃっきゃと話していた。





治「さっきの南先輩って人からも言われたけど、俺らお似合いやねんて〜」




A「…あんた、南先輩の名前まで教えてもろたんか」




治「まぁな〜」

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