番外編―3,500hit記念!!(ラストは5,000hit) ページ27
(゚▽゚;)はぅ!もうすぐで4,000hit!?
ここまでくると夢のようです…!
******
「おい梶井。梶井、巫山戯んな?なぁ」
「落ち着け、A」
思わず梶井に掴みかかり、口調も荒くなってしまった。
中也さんが私の肩を掴んで止めてきたが、怒りは全く収まらない。
その中で、兄さんが名前に反応した。
「A?ねぇ、僕の妹もAっていうんだよ!」
嬉しそうに笑う姿が可愛らしくて、微笑ましいが、決して弾けるような笑顔ではない。
ふわりと、柔らかく微笑んだだけだ。
「あ、そうなの?じゃあ、お姉さんが僕の妹になっちゃおっかな!」
目線を合わせて云うと、兄さんは笑顔で頸を横に振った。
「僕の妹はAだから、お姉さんは駄目」
何故かグサリと心に突き刺さった。
しかし、こうやって茶番を繰り広げている暇は無い。
時間が経つに連れて、兄さんが縮んでいってしまい、消える可能性があるのだ。
「おい、打開策は無ェのかよ」
「残念ながら、元に戻す薬は開発中ですらない」
笑顔でキッパリと断言する梶井を睨み付けると、小さく声を漏らした。
「どうしよう…このままじゃ兄さんが消えちゃう」
「方法はある筈だ。梶井、30分以内に開発して来い」
親指で扉を指差して命令するが、梶井は「無茶な」と真顔で答えた。
「試作品を作り出すのにも1時間以上はかかったのに」
「ゴチャゴチャ云ってねぇでさっさと行け」
中也さんの圧力に負けて急いで出て行った。
けれど、間に合わないかもしれない。
「兄さんが消えちゃう…どうしよう!」
涙が溢れ出てしまい、拭って堪えようとするも、止まらない。
すると、兄さんは私の頭を撫でてきた。
「泣かないで。大丈夫だよ」
何の根拠も無い言葉なのに、何故か安心出来た。
「うん、有難う…有難うね」
更に涙は溢れてきて、止まりそうにない。
兄さんはしゃがみ込み、私を見上げて何度も云った。
「何処が痛い?お姉ちゃん?大丈夫だよ」
中也さんはやや乱暴に、それでいて優しく私の頭を撫でた。
何も声は掛けてこなかったけれど、それで良かった。
兄さんだけで、充分だった。
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オタクなめんな - すっごく面白かったです。映画でも見ているよな感じでした。 (2018年8月15日 3時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
入浴(プロフ) - ゆきみだいふくさん» 有難う御座います!喜んで貰えたようでこちらも嬉しいです! (2018年3月26日 19時) (レス) id: d6f7c6ac49 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - 完結ですね!おめでとうございます!!大好きな太宰さんの色々な面が見られて嬉しかったです! (2018年3月26日 18時) (レス) id: 5f17ef063a (このIDを非表示/違反報告)
入浴(プロフ) - きのさん» 良かったですw私的には成功です! (2018年3月26日 16時) (レス) id: d6f7c6ac49 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 泣ける (2018年3月26日 12時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:入浴 | 作成日時:2018年2月26日 16時