迷わないし ページ19
茂庭side
これから音駒と青城が練習試合をするらしい。
だから、つゆりちゃんの看病をしてる音駒の2人と及川君を呼びに行かなくちゃいけなくなった。
ただ…なんで二口と行かなくちゃならないのかな。
俺はいつまでこのクソ生意気な後輩の面倒を見なきゃいけないのだろうか。
「…はぁ。なんで茂庭さんと行かなくちゃならないんスか」
「それは俺が二口に対して一番思ってることだよ」
「俺一人でいいのに」
「オイ」
こいつ、いつになったら生意気じゃなくなるのかな。
部屋についたので、扉をノックする。
「どうぞー」
扉を開ける。
「音駒と青城の練習試合これからやるそうなんで。呼びに来ました」
「ああ、ありがとうございます。じゃあ研磨、行くぞ」
「…ん」
「及川君も」
「はい…」
及川君、涙浮かべてたけど。
大丈夫かなあの人。
３人が部屋を出ていき、俺たちは部屋に入る。
壁に掛けられた時計を見て、もう昼前なんだと気づく。
「二口、お前看病ぐらいできるよな」
「茂庭さんは俺を何だと思ってるんスか」
「クソ生意気な後輩」
「即答しないでくださいよ」
「俺さ、近くのコンビニでつゆりちゃんが食べれそうなもの買ってくる。その間、お前はここにいろよ」
「はーい。てか、茂庭さん迷いません？」
「大丈夫だろ。困ったら現地の人に聞くよ」
そう言い残し、俺は部屋を出た。
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作者名：tonight | 作成日時：2022年11月22日 20時
