音駒の女マネはただのマネージャーなんかじゃない。【ハイキュー×イナオリ】 (ページ2)

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仲間だからページ2

つゆりside

『…じゃあ。一ヶ月ぐらいしか永世にはいれなかったけど、みんなありがとね。次会う時は…合宿の時かな？』

「そうだな。マネージャーの方も頑張ってこいよ」

『うん！』

サッカー浸りだった一ヶ月が、今終わろうとしていた。

私は今日から、また音駒のマネージャーに戻る。

…なんか、寂しいな。

「そんな顔すんなって」

ヒロトに声をかけられた。

『そんな顔ってどんな顔だよ』

「寂しいって思ってる顔」

何でわかるんだよ…ヒロトのくせに。

「…仲間、だからな」

ヒロトがポツリと呟いたその言葉に、ハッとした。

『…仲間、ね』

と、その時、電話がかかってきた。

ディスプレイに表示されたその名前は、黒尾鉄朗。

『…クロさんだ。
じゃあ、そろそろ行かなきゃ』

「じゃあな、つゆり。また今度」

『うん！』

タツヤは私に向かって微笑むと、ただ一言、言葉を放った。

「頑張れ」

その一言に背中を押され、私は永世を出た。