拾捌 ページ28
〜狼月side〜
話終わり、顔を上げるとさにわが泣いていた。
狼月「ふぇっ？な、何で君が泣いてるの？！」
蓮月「お前が泣かないからだろ」
狼月「？何でボクが泣かないといけないのさ」
ボクは痛む心を気付かないふりをして聞く。
蓮月「狼月の心が泣いてるからだ」
ボクは息を呑んだ。
狼月「っ！そんな事ない。ボクは泣いてない。大丈夫」
蓮月「嘘をつくな。心が泣いてないなら如何してそんな、泣きそうな顔をするんだ？」
狼月「っ！でも、だって…にいさまたちが人間に弱い所を見せるなって！そこに付け込まれるって言って……」
さにわがボクを抱きしめた。
蓮月「もう大丈夫だ。此処にはお前を傷付ける奴は居ないし、俺もしない。此処でお前に誓ってやる。だからもう強がるな。溜め込むな。もう良いんだ。頼っても弱い部分を見せても。誰も責めないし、受け止めてくれる。だから、な？泣け」
さにわ…ううん、あるじさまの言葉がボクの心に響く。
嗚呼、やっと、やっと楽になれる。
此処ならみんなと遊べるかもしれない。
気付いたらボクは、あるじさまに抱き着いて泣いていた。
狼月「ふぅぇぇっ…辛かった」
蓮月「ああ」
狼月「痛くて苦しかった」
蓮月「ああ」
狼月「如何してボクたちがって毎日呪った」
蓮月「ああ」
狼月「助けて欲しかった」
蓮月「ああ」
狼月「でも、たよるのが怖かった」
蓮月「ああ」
狼月「だからこれが普通なんだって。当たり前なんだって思った」
蓮月「ああ」
狼月「でも、みんなが折れていくのが嫌だった。寂しかった。怖くて怖くて」
蓮月「ああ」
狼月「あるじさまが憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて！」
蓮月「狼月、大丈夫。大丈夫だから落ち着け」
狼月「…うん」
ボクは遠くなる意識を保ってあるじさまに云う。
狼月「あるじさま、ボクを救ってくれて、助けてくれてありがとう」
そこでボクの意識は途切れた。
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ゆーかり - あとそうさんじゃなくてそうざではないでしょうか (2022年4月4日 20時) (
レス) @page1 id: 0098737242 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーかり - なきぎつねがにかいかいてありますよ (2022年4月4日 20時) (レス) @page1 id: 0098737242 (このIDを非表示/違反報告)
アーネスト(プロフ) - mokaさん» すいません、間違えました。 指摘、ありがとうございます (2020年4月24日 7時) (レス) id: 37f6fa9e63 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - "あつがしさん"じゃなくて"あつかしやま"ですよー (2020年4月24日 3時) (レス) id: 1cdebf426b (このIDを非表示/違反報告)
アーネスト(プロフ) - くろさんさん» 更新、遅くなってごめんね。 中々書けなくって…( ´･ω･`) (2020年3月18日 11時) (レス) id: 37f6fa9e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ciel・Ernest | 作成日時：2019年8月21日 23時
