😈君達はいつも元気だね ページ4
マルフィside
「聞いてよマルフィ!この毒林檎がさぁ〜!」
まぁ何とも、ご立腹な様子だな3人とも。
愚痴を零しながら林檎のコンポートを食べるジャックに、ぷん!と頬を膨らまして黙々と食べるダルメシア、ジャックの愚痴にうんうんと頷きながら食べるエースの3人を見て、私はクスリと笑った。
食堂で男性全員集まってのおやつの時間は何回かあったが、こんなにご立腹な三人は見た事ない。相当トランプタワーが崩されたことが嫌だったみたいだ。
「well,well……まぁそこまでにしといてあげてくれ。アップルも不可抗力だろうし、今回は許してあげてくれないかな?」
「僕は一緒にタワー作りしてくれるまで怒ってるからな!」
『右に同じく』
「ぐっ……………分かった……」
凄く苦い顔になっているよアップル……無理はしないでくれ。
「そう言えば…」
無理と言えば、彼宛に言伝を頼まれていたんだった。
「エース、食べ終わったらVの部屋に行ってくれないか?緊急の用があると言っていたんだ。アップルにも召集がかかっているよ」
『?なんの用だって?』
「さぁ、そこまでは聞いてないな」
ミスターの持ってくる緊急招集がろくなものでは無いことだけは分かるんだけどね。
『……分かった。ジャック、ダルメシア、先にタワー作っててくれ。終わったらアップルと一緒に部屋に行くよ』
「えー!むぅ………でも仕方ないかぁ」
「いいよ、じゃあ毒林檎の為に完成一歩手前まで行ってるから!」
『プレッシャーが半端無い所を残すなんてヴィラン〜』
「いえーい♪」
仲良しだねぇ三人共。見ているこっちも穏やかな気持ちになるよ。
コンポートを食べ終えた2人のお皿を預かれば、エースとアップルは食堂から出て行った。……さてと、お皿を片付けようかな。美しく磨き上げて見せよう。
「………なぁマルフィ〜」
おや、エイトフットじゃないか。仕事が長引いて今来たのかな?
「やぁエイトフット、お疲れだね」
「まぁな〜……、……あの二人は?」
「緊急招集だとさ。あの二人ということは相当面倒なものだろう」
私達の中でも攻撃性の高い魔法持ちの二人だ。パークには披露できない不祥事でもあったのだろうね。
「…大変だなぁあいつらも」
そう言ってエイトフットは自分の分の皿を持って皆の所へ行ってしまった。確かに大変だね、特にエースは仕事漬けの中での緊急招集だ。
「無事に帰って来ればいいけど」
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2022年10月20日 0時