赤色に染まる白の君《2》 (ページ24)

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♡何で僕がこんなことを…？ページ24

エースside

『何かおかしいこと言った？』

僕がジャックとアップルが好きって言ったら、何故か皆固まっちゃった…

「…二人！？」
『うぉっ』

急に身を乗り出してきたファージャに驚いて後退る。すると今度はスカーちゃんが僕の後ろから抱きついてきた。

「いいなぁ～！私もダーリンに愛されたい～！」
『ちょ、ちょっと待って！好きなのは知ってるけど、僕レンアイとか全く知らなくて…！』
「はぁ！？知らん！？それはあかんやろ！二人が不憫すぎるやん！」

そ、そんなこと言われても…！トランプの僕にレンアイとか関係ないものだったし…！

「恋愛か…。私の船長も恋愛とは無縁に近いからな…」
「恋愛は知ってますけど、経験はあまり…」

嘘だろ…？あの人間でも知ってることを僕は知らないのか…！？それはそれでショックだぞ…！？

「今どこまで済んどるん！」
『え？』
「どこまで行ったか聞いてんねん！手繋ぎか！？デートか！？キスは！？もしかして■■■■まで…っ」
「ファ、ファージャさん！！」
「はしたないぞファージャ」

さ、最後のは知らないけど……キスはした、な。

『キスはした、けど…デートとか、手繋ぎとかは全く…』
「強引すぎん！？かーっ！せめて一回はデートしないとアカンって！」
『デ、デートって何なのさ！僕トランプだから知らないんだよ！』

勝手に話を進めないでくれ！何がなんだかっ…！

「…したことがないなら、してみればいいじゃないか」

ホックがそう言うと、女子の顔がみるみる内に笑顔に変わっていった。え、何、怖い。僕これから何されるの？

「そうと決まれば早速予定と服や服！デートプランってやつ考えな！」
「スカーちゃんも手伝うー！あ！チリンチリンおばさんも仕方ないから呼んでみる？こういうの得意そうだし！」
『……人間も入れてくれ…』
「わ、私もですか！？」

人間は嫌いだけど、この二人よりマシな意見が聞けそうだ…大体この二人に任せたら凄いことになりそうな気配がするんだよな……

「じゃあ女子皆でデート大作戦や！早速始めるで～！」
「全員じゃないがいいのか」
『まぁ…本人がいいなら良いんじゃないかな…』

嗚呼、トントン拍子に話が進んでいく…。でも、そっか、僕達まだ何にもしてないのか。

『(二人と、いろんなことしてみたいな…)』

ちょっとだけそう思った。