ハートのトランプは幸せな夢を見る (ページ36)

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🖤物凄く嫌な予感がする！ページ36

エースside

『ジャックしっかり！』

突然僕に寄りかかるジャックを支えて声をかける。僕の腕の中で、ジャックは顔を真っ赤にしながら「あ、ぅ……っ？」と混乱した様子でビクビク震えていた。麻痺毒か…！？変な痙攣起こしてるし、これまずいんじゃ…っ

『(そうだ、アップルは！？)』

ジャックをしっかりと支えて振り返ると、アップルもその場に座り込んで何故か自分の股をぐっと押さえ込んでいた。傍から見ても肩が上下していて、顔が赤い。心なしかとても……そうとても………

『(えっちな顔してる……！！)』

いやこういう事態の時に思うことでは無いけど！アップルの我慢するような苦しげな顔が何故か凄いえっちに見える！顔赤いから！？

『ア、アップル……大丈夫……？』

声をかけると、アップルは睨みつけるように僕を見てきた。黒っぽい赤の瞳がギラリと光って、まるで獣みたいだ。

「っ、大丈夫だ………っ、私はいいから、そいつをどうにかしろ……っ」
『そう言ったって…！アップルも苦しそうじゃないか！』
「私はある程度自制が効く！いいからそいつをどうにかしろっ！」

大声で叫ばれてビクッと驚いてしまう。と、とにかく本人がそう言ってるし、まずはジャックを介抱しないと…っ

『ジャック、吐き出せる？気持ち悪い？』

頬に手を添えて顔を上げさせると、ジャックは涙目でハーハーと荒い息を吐いていた。瞳がトロンと据わっていて、顔が赤くて何だかすっごいエ……、んんっ！

「エースぅ…っ」
『大丈夫だよジャック、とにかく液体を少しでも吐いて…』

言い終わらない内に、ジャックが顔を近づけてキスをしてきた。無理やり舌を入れられて、そのまま何度もキスをされる。いつもより熱い口の中で、トロトロの舌が絡められて、痺れるような気持ち良さが背筋を駆けた。

「…エース～…」

気持ち良さにクラクラする中、ジャックは甘ったれた声をあげて僕に擦り寄る。…グリッと何か硬いものが当たる感覚がして、思わず下を見ると…ジャックのズボンが不自然に盛り上がっていた。

『(え、嘘…っ)』

も、もしかして…もしかしなくても、あれってつまり……

「エース…からだあつい…っ」
『ちょ、ちょっと待ってジャック…っ！わっ！？』

突然僕の頭に一枚の紙が落ちてくる。慌てて紙を手に取ると、そこに書いてある文字に僕はドキリとした。

「"この部屋から出たければ、一人10回イってください"」