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｢こんなこと、僕が言うのもアレなんですけど
岸さんは間違いなく、Aさんのこと
世界でいっちばん大好きだと思いますよ。｣
と、さり気なく呼ばれた私の名前にちょっと驚いてる。
｢だってよく、岸さん独り言で
Aさんの名前を口にしてるんですよね。
だから俺、勝手に名前覚えてて。｣
勝手に呼んじゃってすみません、と
眉を下げて笑う平野さんに慌てて首を横に振る。
｢ご飯屋さんのメニューとか見てる時も
これとか好きそうだな、とか
いつもAさんの好きそうなものを見つけると
すっげぇ優しい顔しながら、名前を口にしてて。
たぶん、無意識だと思うんですよ。｣
｢･･････。｣
｢無意識の中に、存在する人物って
結構限られると思いません？｣
そう言われて、思い返すのは
パン屋に入る数分前のこと。
焼き立てのパンの匂いを嗅いで、確かに私も
優太にはどれを買って帰ろうか。なんて
無意識に思い浮かべていた。
特別だから、大好きだから。
ふとした時や、何かを共有したい時には
必ず優太の姿が頭に浮かぶんだ。
もしそれが、優太も同じなんだとしたら･･････。
｢すみません、私･･･今から優太のところ行ってきます！｣
勢いよく席を立つ私に、一瞬驚いた顔を見せた2人だったけれど
｢ ｢行ってらっしゃい ｣｣ と、
柔い笑みを向け、私に手を振ってくれた2人は
大喧嘩した後とは思えないくらいに幸せなオーラで満ち溢れていた。
そんな2人みたいに、私と優太もなれたらいいな。
なんて、もしそうなれなかったとしても
私は･･････隣に居るのはずっと優太がいい。
不格好な恋愛でも、お互いに不器用でも
もう、何だっていいよ
優太がふとした時に、私を思い浮かべてくれるなら
その時の私はせめて、笑顔であって欲しい。
優太の傍に居る時の私は、いつだって幸せだと思うから。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
