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涙を雑に拭って、
大丈夫だよ。と笑う私にホッとした表情を見せる優太。
｢ちょっと酔ってるから、涙脆くなってるのかも。｣
｢･･････その、今の仕事ってさ、｣
目を赤くさせてる私に、遠慮がちに聞く。
｢お気づきかもしれないけど、
キャバクラで働いてるんだ。
最初は、その場しのぎで働いてたんだけど
慣れてきたらちょっと楽しくなっちゃって。｣
そう話す私に、優太は終始 心配そうにしていたけれど
｢Aなら、変な事とかないとは思うけど
あんまり飲みすぎねーように気を付けてよ？
体壊さないように、ちゃんと睡眠もとんねーと。｣
今の私を否定することもなく、
お母さんみたいなことを言いながら
口角をやんわりと上げる。
｢ありがとう。
優太も無理のない範囲で頑張ってね？｣
そう微笑みかけると、
ありがとう。と、優しく目を細めた優太は
おやすみって綺麗な声を響かせたあと、私に背を向けて帰っていった。
大好きだった背中に手を振って
心が軽くなった夜は、
ぐっすりと心地よい眠りにつくことができた。
翌朝、ゴミの収集時間ギリギリに起きて
急いでパジャマのままエレベーターに乗り込めば
開いたドアの先に、スーツ姿の平野さんがいて。
｢お、はようございます･･･。｣
完全すっぴんの、寝癖ボサボサ、パジャマ姿であることに
寝惚けながらも、完全にやらかしてしまった･･･と
朝から完璧な平野さんの姿を見て消えたくなってる。
｢おはようございます。
もしかして、さっき起きたの？
寝癖ついちゃってるよ。｣
｢･･･ははは、｣
ふんわり、柔い笑みを浮かべて
私の寝癖に手を伸ばす平野さんに苦笑いしながら
顔を伏せることしか出来ない。
本当は、自分の部屋に一旦戻りたかったけど
そんな時間は無いし、ここで乗らないのは不自然だ。
エレベーターで二人きり。
私のいろんな方向に跳ねてる毛先に
自然と触れている指先に気づき、
思わずその手から逃げるように離れる。
｢ごめん、可愛くてつい。｣
｢･････････っえ？｣
一瞬、平野さんの口から漏れた言葉に
理解が追いつかなかったけど
今、可愛いって言った？？？？
こんな状態の私を？？？
流石エリート営業マンだよ。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
