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この間とは別に、新しくボトルを下ろしてくれた平野さん。
焼酎を薄めに割ったものと、
別で頼んだソフトドリンクを交互に飲んでいる。
皆、それぞれ乾杯して
ようやくエンジンが掛かってきたお友達さんと、ヘルプの女の子達。
盛り上がっている周りの様子を見て、安心したような表情を浮かべた平野さんが、私の耳元で小さく囁く。
｢俺、なんかすげーかっこ悪いですよね。｣
｢えっ？どうしてですか？｣
｢だって、俺 お酒全く飲めないし。
酔っ払ったみんなのテンションに、ついていけてないっすもん。｣
と、口を尖らす素振りは
ただただ微笑ましいものに思える。
｢ギャップがあっていいじゃないですか！
私は、お酒グイグイ飲んで酔っ払ってパリピになってる平野さんよりも、朝からパン屋でクロワッサンをトレーに乗せてる平野さんの方が魅力的だと思いますよ。｣
言い切ったところで、平野さんが
ケラケラと弾けるように笑い出す。
｢なんかちょっと、からかってるでしょ。｣
｢まさか。この間のクロワッサンが
めちゃくちゃ美味しくて、実はあれから何度か買いに行ってるんですよね。｣
｢ほんと？なら良かった。
俺は最近、行けてないんだけど
あそこのクロワッサン、本当に美味しいよね。｣
俺も早くまた食べたいな〜って、
ふにゃって笑う平野さんのエクボに、胸がキュンと音を立てる。
｢お忙しいのに、わざわざ来てくださって
ありがとうございます。｣
この間の また行きます！って、社交辞令だったとしても
嬉しかったのに、こうして本当に私を指名して来てくれるなんて正直、思ってもみなかった。
｢もっと、楽に話そうよ。
俺も、そうするから。｣
畏まる私への、優しい提案。
敬語をやめて色んなトークに花を咲かせた私達は
お酒に頼らなくても、楽しい時間を過ごすことができた。
それも、全部平野さんのお陰。
誰も傷つけない言葉選びだったり、
うんうん。と、頷きながら話を聞いてくれる姿勢だったり、
大きなリアクションと笑顔で、賑やかにしてくれたり。
平野さんとお喋りする時間は、
とても仕事中とは思えなくて
むしろ、こっちがお金を支払うべきなんじゃって思ってしまうくらいに
心が満たされて、あっという間にすぎていく一時だった。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
