３４：無駄な反抗。 ページ34
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｢A、どこ行ってたの？｣
チャイムが鳴る5分前、
お昼を食べ終えて教室に戻った私に結衣が駆け寄る。
｢ちょっとね。｣
｢食堂行ってもいなかったし、探したんだからね？｣
｢廉と一緒にお昼食べたんじゃないの？｣
｢不機嫌だし、無言だし居心地悪くて
ご飯どころじゃなかったよ。｣
なんて言われるから、私と廉の喧嘩に巻き込まれてる結衣に一気に申し訳なくなる。
私だってずっと仲良くしてくれてる結衣を巻き込みたくは無いけど、今回の喧嘩は私からは絶対に折れないつもり。
｢ねぇ、今日図書館で一緒に勉強して帰らない？｣
｢図書館で？｣
｢うん。テスト一週間前になると
勉強会できるように図書館開いてくれてるんだって。｣
｢へぇ、そうなんだ。静かだし勉強捗りそうだね。｣
そんな話をしていたら
｢俺も行く。｣
いつの間にか、後ろに立ってた廉が急に割り込んできた。
その行動に驚いていると
｢お前どうせテスト範囲もわかってへんやろ｣
あからさまに私を見下した表情でそれだけ言い捨てて
再び自分の席へと戻っていった。
･･････アイツ。謝る気なんてこれっぽっちも無さそうだし
なんなら自分が悪いなんて微塵も思ってなさそう
そのうえ、あくまで自分が上！ってことを
証明するかのように悪態ついてくる。
ほんと、ありえないし 澄んだ顔が余計に腹立つ。
それなのに、こんな状況でも
廉のことを少しも嫌いだとは思えなくて。
むしろ、早く向こうから折れてきてくれればいいのにって
無駄な反抗を繰り返してる自分に疲れてきちゃってる。
紫耀ねぇねぇ、今日俺ん家に遊びに来ない?
放課後、ピコンと鳴ったLINEのメッセージを読んで
思わず変な声が出そうになった。
｢誰からのLINE？｣
眉間に皺を寄せた廉が、私の携帯の画面を覗き込もうとするから
その場で画面を暗くした。
｢別に、誰からでもいいじゃん。｣
そう返す私に、イラってしたのか眉間の皺がさらに濃くなる。
｢ちょっと2人とも、いつまで喧嘩してんの？
早く図書館行こうよ〜。｣
席無くなるよ？って呑気な結衣。
その場でどう返事をするか悩んでいると
ガラッと勢いよく開いたドア。
｢え、なんで･･･。｣
｢返事ないから迎えに来ちゃった。｣
その先にいたのは、本日２回目に登場の先輩だった。
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くちゃん - はじめまして。ひよりさんの作品めちゃくちゃおもしろくてだいすきですт т ❤︎こよりさんのほうのパスワードは教えていない感じですか？(ㅠ︿ㅠ)とても読みたいです、、 (10月12日 1時) (
レス) id: 248356e3db (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - え！好き！好きです！あのなんて言うんでしょう、…可愛い！！作品自体がなんかもう可愛い！夢主ちゃんの性格好きだし、そしてなにより永瀬様と平野様がかっこいい…！（様付けキモくてすみません）応援してます！！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page26 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2022年6月4日 16時
