２８：メッセージ。 ページ28
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せっかく先輩と楽しい放課後を過ごしたのに
廉の訳分からない逆ギレを受けて気分は最悪。
家に帰って直ぐにシャワーを浴びて
適当に髪を乾かしたあと すぐにベッドに飛び込んだ。
余計なこと、考えたくないから
今日は夜更かしせずに早めに寝よう。
そう思った矢先に、ピコンと通知音が鳴る。
枕元に置いたスマホを確認すれば
先輩からの写真付きのメッセージ。
紫耀今日はありがとう。
この子と一緒に寝るね。
おやすみ。
添付された写真をタップすれば
先輩のベッドと思われる場所に寝かされたぬいぐるみ。
それはさっき、私が先輩に取って渡したものだった。
ただの、ぬいぐるみの写真なのに
何だろう･･･この悶えるような気持ちは。
私が取ったぬいぐるみと一緒に寝る先輩を
思い浮かべれば一気に胸がソワソワしだす。
そんな気持ちを少しも悟られないように
おやすみなさい。とだけ送り返した。
さっきまで、気分は最悪だったはずなのに
先輩からのメッセージひとつで
一気に気持ちが晴れちゃったよ。
まあ、廉のことを思えば
徐々にブルーに戻っていきそうだから
この余韻を抱きながら早く瞼を閉じよう。
眠ってしまえば、廉のことを考えなくて済むから。
｢おはよう。廉は遅刻？｣
｢おはよう。今日は別で来たから知らない。
結衣と一緒に来ると思ってた。｣
翌朝、いつもより早く目が覚めた私は
いつもより一本早い電車に乗って学校へ向かった。
後から教室に入ってきた結衣も
どうやら廉と一緒じゃないらしい。
｢LINEしても既読つかなかったよ。
まだ寝てるのかもね。｣
｢･･･いっその事休んじゃえばいいのに。｣
｢珍しいね、Aがそういうこと言うの。
昨日のプチ喧嘩まだ続いてるの？｣
からかうように笑う結衣は
私が廉の言葉ひとつでどれだけ傷つくかを知らない。
好きな人からの言葉って強く響いちゃうものなんだよ。
マイナスな言葉であればあるほど
頭に焼き付いて、離れない。
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くちゃん - はじめまして。ひよりさんの作品めちゃくちゃおもしろくてだいすきですт т ❤︎こよりさんのほうのパスワードは教えていない感じですか？(ㅠ︿ㅠ)とても読みたいです、、 (10月12日 1時) (
レス) id: 248356e3db (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - え！好き！好きです！あのなんて言うんでしょう、…可愛い！！作品自体がなんかもう可愛い！夢主ちゃんの性格好きだし、そしてなにより永瀬様と平野様がかっこいい…！（様付けキモくてすみません）応援してます！！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page26 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2022年6月4日 16時
