２５：ぬいぐるみ。 ページ25
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悔しそうに顔を歪ませる先輩を見て
とんでもなく可愛い！と、心の中で悶えてる。
そんなにこのキャラクターが好きなのかな？
それとも大きなぬいぐるみが欲しいとか？
｢先輩、このぬいぐるみを取りたいんですか？｣
｢うん。だってコイツ、頑固なんだもん。
そろそろ落ちて欲しいんだけどさ。｣
なんか、先輩が言うと
女の子に向けられた発言みたいに受け取っちゃう。
まあ、現実世界に先輩にしつこく言い寄られて
落ちない女の子なんていないと思うけど。
｢ここは私が一肌脱ぎましょう！｣
｢え、Aちゃんが？｣
急にドヤ顔でUFOキャッチャーの前に立つ私を
少し驚いた様子で見つめてる先輩。
実はね、UFOキャッチャーは大の得意なんだ。
中学生の時 よく廉とお小遣いを握りしめ
ゲームセンターに行って遊んでたんだもん
やけにUFOキャッチャーのセンスがある私は
廉が欲しいといったお菓子とか
よく分からないゲームのソフトとか取ってあげてたな。
私が取ってあげた景品たちを
両手いっぱい抱えて嬉しそうな顔する廉を見て
胸がいっぱいになりながら帰った記憶がある
今日も、そんな風に先輩の両手に
このぬいぐるみを抱えさせてあげたい！
そう意気込んだ私は、
久しぶりのUFOキャッチャーに特に苦戦することも無く
｢え？マジで？うわ！！すげー！！！！｣
挑戦すること、僅か3回で
先輩が異様に欲しがってたぬいぐるみを手に入れることに成功した。
｢まって、Aちゃんってもしかしてプロ？｣
｢UFOキャッチャーのプロとかあるんですか？｣
｢ないの？｣
｢分かんないですけど、得意なのは得意です。｣
｢マジですげー。感動した。｣
取り出し口に突っかかる大きなぬいぐるみを
強引に取り出せば そのまま先輩に手渡す。
｢え、俺に？｣
｢はい。もちろんです。｣
｢いいよ、Aちゃんが持って帰りなよ。
Aちゃんが取ったやつだし。｣
｢いや、でも･･･先輩が欲しがってたから。｣
そう言えば、キョトン顔する先輩。
あれ･･･？これ、欲しかったんじゃなかったの？
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くちゃん - はじめまして。ひよりさんの作品めちゃくちゃおもしろくてだいすきですт т ❤︎こよりさんのほうのパスワードは教えていない感じですか？(ㅠ︿ㅠ)とても読みたいです、、 (10月12日 1時) (
レス) id: 248356e3db (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - え！好き！好きです！あのなんて言うんでしょう、…可愛い！！作品自体がなんかもう可愛い！夢主ちゃんの性格好きだし、そしてなにより永瀬様と平野様がかっこいい…！（様付けキモくてすみません）応援してます！！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page26 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2022年6月4日 16時
