……紅 ページ29
《ジョングク》
・
・
ジニヒョンと、Aさんの会話が聞こえ、ジニヒョンがなんだか照れた素振りを見せてる。
意味のわからない嫉妬みたいな気持ちが込み上げた。
セット崩れてんじゃん
テヒョニヒョンといいジニヒョンといい、好きだと言われて鼻の下伸びてないか?
テヒョニヒョンは、まあ、気にしなくてもいいかな。
ジニヒョンが、なんか本気で照れてるようで危ないな。
『ヒョン、なに本気にしてんですか?Aさんも褒め上手ですよね、十分に。ヒョンがこんなに喜んでんですから。』
「え?そうなんですか?ジンさん気分悪くしたかと思った。喜んでくれたなら良かったです。
本気ですよ?私もジンさんみたいな面白い人になりたいですから。」
ぷぷぷっ、
『だって、ジニヒョン、面白い。ですよ!』
無意識なのか、だろうな。
ジニヒョンが照れるような喜ぶような意識してしまうようなことを言った自覚は無いんだろう。
分かってる。
でも、またそこが気にもなるところだ。
この人は、自分では気付かないうちに人を惹きつけるんだろう。
何がそうさせるのか。
俺は、タイミング?
ほら、見えたものとか?諸々のせいだな、うん、そうだな。
意外性?
女性的な部分?を見ちゃったからかな?
俺も男だよなー、なんてね。
いや、本当はそんなこと以外にもたくさんの魅力的な部分が見えてきたのはみんなも気づいてる。
仕事に真面目で、気が利いて意外と面白いところもあって、芯がしっかりしていて自分を持っている。
そして、まだまだわからない所も多くて知りたいと思わせる。
もっと話したい、もっとAさんのこと知りたい。と思わせる人なんだ。
・
・
476人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:xxl | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時:2019年7月13日 21時