柳は緑花は紅 (ページ23)

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…紅ページ23

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｢求められたらそれに応えるべきだとは思いますけど、そこで自分というものがなくなってしまったら意味がないと思います。
求められてるものをと思いながらのシュガさんらしさ。とかで良くないですか？｣

『どんなんだよ、それ。』

あぁ、こいつの指先気持ちがいいな。
顔のマッサージとかベース塗るだけでも心地がよい。

｢んーデスよね、結局は、シュガさんらしいのが好き。BTSは、BTSらしいままでいいんじゃないですか？そのままで最高、って事です。
分かりませんけどね。すみません、適当な事言っちゃって。｣

いや、分からなくもなかった。
ってか、
シュガさんらしさってなんだろな。
ま、いいか、俺らしさが好きだとか言われたらな、悪い気はしないよ。

なんか褒めるの上手いな。

まったくよく分からないけど、嬉しくはなったよ。

チラっと見たナムジュンの顔も何となく照れたような顔で、ニヤついてるように見える。

いや、鏡にうつる俺の顔が気持ち悪い。
何ニヤついてんだろ。ビックリだわ。
慌てて頬に力を入れた。

｢シュガさん、顔の力抜いていいですよー、はい、おしまい。
オンニー！シュガさんベース終わりました。｣

『あれ？俺の頭のマッサージは？』

｢え、シュガさんも頭皮気になるんですか？｣

ブフっ！とナムジュンが吹き出した。

『おまえ、テヒョンにばっかりマッサージやってねーか？』

｢テヒョンさん、しつこいんですもん。じゃ、オンニ、来るまでやりますか？
大丈夫、シュガさん、頭皮柔らかいですから。ね、｣

何故か最後だけ声が小さくなった。
頭皮柔らかいのは内緒なのか？

『あと、目が疲れたから目のまわりも。』

｢あぁ、でもシュガさん、すぐに赤くなるし敏感肌だからなー目のまわりじゃなくて、ここ、首辺りのツボ押しますよ。｣

あぁ、やっぱりコイツの指先、手のひらはどこを触られても心地良い。
数分後には、なんだかスッキリした気がした。

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