柳は緑花は紅 (ページ2)

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緑… ページ2

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｢怖っ、綺麗な服着て、可愛い顔なのに、下品な言葉遣いに態度。
だから、男の人達を騙せないんじゃないですか？やっぱり性格も重要ですよ？｣

『この女……！！』

バシッバシッと、何度か叩かれて、髪もぐしゃぐしゃ、すごい腕力でシャツのボタンが弾けた。

この細さになんて力だ。

『メンバーに媚び売ってるんだろうが！！ブスのくせに！』

｢ちょ、やめてください、服が、しかも、媚びてんのはそっちだろうに……｣

『なんだと！！デブっ、』

バシッ、ビリっ、

わ、お気に入りのシャツ破けた。
語彙力……ブスとデブしか出てこないのかよ。
私は他に悪い所が無いですからね。
仕事が出来て真面目で性格も多分悪くない、はず。

フンッ、
鼻で笑っちゃう。

キーキー喚いて暴れる美人さん、怖いなぁ。
バシバシ叩かれて、ほっぺと腕が痛いよ。

｢や、めっ、て、って……｣

ガチャ、

『え、ちょ、何してんの……』

『あ、やだ、違うっ、違うんです！』

『ほら、もう、行かなきゃ、』

『ちょっと、待って！』

控え室に誰か戻って来た？
私に文句をつけていた美人さんら三人は、バタバタと慌てて逃げて行った。

片付けの係、私だけ？
残り一人でしなきゃじゃないの。

ったく。

｢はぁぁぁ……、もう。｣

上半身を起こし、ポンポンとホコリを払いながら、乱れた髪の毛を結び直す。

眼鏡どこいったんだ？もう。

『大丈夫……ですか？』

手を伸ばされたらつい掴んじゃう。
｢よいしょ、｣と立ち上がり｢ありがとうございます。｣とお礼を言う。

あ、あ、あの、

と、モジモジしながら自分の胸元を指さすジョングクさん。

？ん？

｢あ、すみません、破けたみたいで。ボタンが……｣

そうだった。シャツの前、はだけていたんだ。
慌てて、前を隠す。

『あの、これで良ければ……』

ジョングクさんが、来ていたパーカーを脱いで渡される。

｢え、いや、大丈夫です。すみません、ありがとうございます。｣

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