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バシッ、と痛恨の一撃を朝から背中にくらう。
会ってしまったら話せる勇気がなくてギリギリに家を出た。
チャイムが鳴ってる最中に滑り込んだあたしを神ちゃんは珍しそうに見ていたけど。
大毅の顔は、見れないまま。
気持ちに矛盾が生じて結局閉じこもる方を選ぶ。
「いったいな…」
美「遅かったやん今日!何かしてたん?」
いつの間にかこっちに来ていた美結。
そのバレーをやってる手で叩いたんか。
あたしはボールじゃないっちゅーねん。
「寝坊や寝坊。二度寝した」
神「珍しいなあ?」
「そういう時もあるって」
嘘や、出る時間の1時間前にはきっちり起きてた。
リビングに降りたら昨日を思い出して頭を抱えそうで、ずっと部屋に居た。
寝たら整理されるはずの人間の処理能力が、今あたしには働いていない。
美「ジュース買いに行かん?糖分欲しい。お兄奢って」
神「こういう時だけ兄貴扱い…まぁええけど」
「あたしいいわ、いってき」
何だかんだ言っても仲のいい兄妹。
傍から見れば美男美女のカップルに見えなくもない。
『おはよお』
「っ、!おは、よう」
前の席の男子が何も言わずとも席を譲った。
遠慮なしにそこへ腰掛けていつもの笑顔で覗いてくる。
変わらず話したいとは思ってたけどいざ話しかけられても対応に困った。
『…分かりやすすぎるて笑 逆に傷つかんわ』
「へ、」
『意識しすぎな』
ちょんっ、とおでこを押される。
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ひーな(プロフ) - 最初のアカツキの表現好きです(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年6月7日 17時) (レス) id: 773923ce37 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 凜憧さん» 凜憧さん!コメントありがとうございます´`* 共感する部分ありましたか…すごく自己満作品だったのですが、そう言っていただけて安心です。こんな重岡大毅が居てくれればなぁ…笑 (2019年5月30日 15時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 更新お疲れ様でした。共感する部分とこんなふうになったらいいなという希望を含んだ部分がすごく染みました。完結お疲れ様でした! (2019年5月28日 17時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2019年5月1日 18時