検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:75,473 hit

20 ページ20

バシッ、と痛恨の一撃を朝から背中にくらう。



会ってしまったら話せる勇気がなくてギリギリに家を出た。
チャイムが鳴ってる最中に滑り込んだあたしを神ちゃんは珍しそうに見ていたけど。



大毅の顔は、見れないまま。
気持ちに矛盾が生じて結局閉じこもる方を選ぶ。



「いったいな…」


美「遅かったやん今日!何かしてたん?」



いつの間にかこっちに来ていた美結。



そのバレーをやってる手で叩いたんか。
あたしはボールじゃないっちゅーねん。



「寝坊や寝坊。二度寝した」


神「珍しいなあ?」


「そういう時もあるって」



嘘や、出る時間の1時間前にはきっちり起きてた。
リビングに降りたら昨日を思い出して頭を抱えそうで、ずっと部屋に居た。



寝たら整理されるはずの人間の処理能力が、今あたしには働いていない。



美「ジュース買いに行かん?糖分欲しい。お兄奢って」


神「こういう時だけ兄貴扱い…まぁええけど」


「あたしいいわ、いってき」



何だかんだ言っても仲のいい兄妹。
傍から見れば美男美女のカップルに見えなくもない。



『おはよお』


「っ、!おは、よう」



前の席の男子が何も言わずとも席を譲った。
遠慮なしにそこへ腰掛けていつもの笑顔で覗いてくる。



変わらず話したいとは思ってたけどいざ話しかけられても対応に困った。



『…分かりやすすぎるて笑 逆に傷つかんわ』


「へ、」


『意識しすぎな』



ちょんっ、とおでこを押される。

21→←19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (184 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
403人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひーな(プロフ) - 最初のアカツキの表現好きです(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年6月7日 17時) (レス) id: 773923ce37 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 凜憧さん» 凜憧さん!コメントありがとうございます´`* 共感する部分ありましたか…すごく自己満作品だったのですが、そう言っていただけて安心です。こんな重岡大毅が居てくれればなぁ…笑 (2019年5月30日 15時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 更新お疲れ様でした。共感する部分とこんなふうになったらいいなという希望を含んだ部分がすごく染みました。完結お疲れ様でした! (2019年5月28日 17時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734  
作成日時:2019年5月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。