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家に帰ると、部屋は真っ暗で誰も居なかった。
どうやら亮平はまだ帰ってきていないらしい。
正直ホッとした。
どんな顔をして彼を見ればいいのかまだ答えが出ていない。
俺は亮平から預かっている合鍵を玄関の扉に張り付けられているキーフックに引っかけ、腰掛けてスニーカーの靴ひもを解く。
座った瞬間ドッと疲れが溢れて、思わず溜息を吐いた。
蓮「つかれた……」
言葉にすると、それは骨身に染み込んでいくようだった。
足は鉛のように重く、空腹が過ぎて今は少し気持ち悪い。
口元まで込み上げてきた苦い唾を苦心して漸く飲み込んで、俺は重い腰を持ち上げゆっくりと立ち上がる。
電気を点けたリビングは朝、俺が家を出てからそのままだった。
洗わずにシンクに放っておいたマグカップはコーヒーの残りかすが乾燥してこびり付き、ソファーに脱ぎ捨てられた衣服はどこかぐったりとしているように見える。
俺は亮平が脱ぎ捨てたそれをかき集めて、一気に洗濯機に放り込んだ。
溜まっている洗い物も全て丁寧に洗って水気を切って棚に納める。
恐らく亮平も俺と同様疲れて帰ってくるだろう。
俺は後々亮平が困らないように冷蔵庫の残りものでスープと炒め物を作った。
その材料は数日前に俺が近所のスーパーで買ってきたものだ。
亮平「……なに？良い匂いがすると思ったら。」
俺が出来上がった料理を皿によそっている所で亮平が帰宅してきた。
彼の声に驚き、心臓がギュッと縮んだ気がした。
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雛(プロフ) - まりなさん» お返事遅くなり、申し訳ありません(汗)コメントありがとうございます！本編が終わってからになりますが、リクエスト書かせていただきます。こちらこそ、これからも末永くご愛読のほど宜しくお願い致します。 (2022年1月25日 20時) (
レス) id: 9f89b51e27 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - 初めまして、雛さんの作品をいつも楽しみに読んでいます！リクエストなのですが、このお話の中に出てくる登場人物の過去編や未来編、だてさくメイン編も読んでみたいです！宜しければ書いてくださると嬉しいです！ (2022年1月22日 13時) (レス) id: 4c6ff4de06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月19日 20時
