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翔太さんの言葉が決定打になった。
忘れようとしていた記憶が熱湯の泡みたいに吹き出してくる。
あぶくが底から込み上げ、大きくなって水面で弾けるように、脳に刻みこまれた彼の甘い香りが脳髄を擽る。
彼の熱い唇、華奢な体躯、白くて柔らかな肌。
彼の掠れた声。
指が肌を辿る感触。
俺は三日前、亮平と口付けをした。
彼からの一方的な口付けだったが、俺は確かにあの時、彼との時間に酔い、興奮していた。
あのまま、俺が我に返らず彼を突き飛ばさなかったら……
もしかしたら彼と――
朝からいったい何考えてるんだ。
俺！しっかりしろよ！と自分に活を入れる。
蓮「な！っなわけないじゃないですか！」
俺は声を裏返しながら叫んだ。
心臓の音が頭に響き、嫌な汗が全身の穴から噴き出してくる。
明らかに動揺した反応を見せる俺に翔太さんは大きな目を見開いた。
翔太「はぁ、、、またヤったのかよ？」
と小さな声で呟いた。
蓮「や、やってません！！！！」
翔太「だって顔真っ赤だよ？嘘ついてるのバレバレだけど？」
蓮「嘘じゃないです！！！ほんとにしてませんから！！」
俺は燃えるように熱くなった頬を擦り、唇を噛む。
体全身に熱が籠り、頭の中が白い靄で覆われて訳が分からなくなっている。
蓮「ほんとに何もないですから！」
自分で言ってて、何だか悲しくなってくる。
眉間に数本もの皺を作り、今にも噛み付きそうな俺に彼は慌てたように「わかったわかった」と背中を擦った。
翔太「信じてやるよ！お前はアイツとしてない！！ね、分かったから殴らないでね？？」
翔太さんは子供をあやすように優しく俺の頭を撫でる。
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雛(プロフ) - まりなさん» お返事遅くなり、申し訳ありません(汗)コメントありがとうございます！本編が終わってからになりますが、リクエスト書かせていただきます。こちらこそ、これからも末永くご愛読のほど宜しくお願い致します。 (2022年1月25日 20時) (
レス) id: 9f89b51e27 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - 初めまして、雛さんの作品をいつも楽しみに読んでいます！リクエストなのですが、このお話の中に出てくる登場人物の過去編や未来編、だてさくメイン編も読んでみたいです！宜しければ書いてくださると嬉しいです！ (2022年1月22日 13時) (レス) id: 4c6ff4de06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月19日 20時
