私の兄達は､変わってる【歌い手】

お泊まり ページ31

あ、そういえば、つい最近彼方にぃの誕生日がありました。
プリンの被り物を彼方にぃに被せました。
可愛かったです。
プレゼント、渡しました。喜んでくれました。
……更になつかれました。

って、ことで、結歌とお泊まり会します(唐突)


ついでに、どうしてそうなったかと言うと…


「結歌ー！更になつかれたこわい！」

「…う、うん？そ、そっか…」

「あ、そうだ。お泊まり会しよう！？」

「！？…え、あ、うん、私はいいけど………」


っていう会話がありまして(一方的)。

そして今は、私のお家前。
金曜日の7時のため、１日とちょっとは一緒にいれる。


「うっわぁー…Aの家でかい…」

「まあ、お父さんがお金持ちだったからねー…」

「…大変だったね……」

「え？何が！？……あー…なるほど。
今のお父さんいい人だし、別に嫌じゃないよ？」


そういうと、結歌に慈愛に溢れた顔で撫でられた。
…ちょっぴり嬉しい。

少し照れつつも、家のドアを開けた。


「あっ！お帰りA！！
…と、え、……いかさん？！」


真冬にぃが、嬉しそうに駆け寄ってきた。
結歌をみて、かなりびっくりしていたけど。
大方、彼氏を連れて来たとでも思ったのだろう。
……なんてったって、イケメンだからね。


「そうなの！結歌とお泊まり会するんだよ！！！」

「…お邪魔します。」


ちょっと苦笑を混ぜつつ、礼儀正しく挨拶をする結歌。
その笑顔から溢れ出るイケメンオーラが眩しい。

真冬にぃが、分かりやすく動揺した。


「…え！？……えぇ！？そ、そんなの聞いてな…！」

「…まふ、うるさい……って…いかさん？
…立ち話もなんだし、上がりなよ。」


少し眠たげな彼方にぃが、ひょっこりとリビングから顔を覗かせた。
彼方にぃのおかげで、なんとかお家に入ることができた。

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