51話 ページ1
syp−side
「ショッピ君！悪いんやけど演習場の部屋にこいつの相方忘れてきてもうた！取ってきてくれへん？」
そう言って俺の前で頼み込むように手を合わせた先輩を馬鹿にするようにハァ…と俺はため息をつく。
なんでもコネシマ先輩が愛用している武器の対になるサブ武器を1週間前の鍛錬時に使った演習場にまんまと忘れてきたそうだ。
なんで今の今まで気づかへんねん。頭おかしいやろ。と自身の頭の中で目の前の先輩を馬鹿にする言葉が駆け巡る。
「今、作戦の立て直しとかで待機やん？んで俺の隊で一番足早くて強いのはショッピ君やん？…そ、それにかっこええやん？」
俺の反応がないのが恐ろしいのか最後の方では全く関係のない部分まで褒めてくる。
「いや、最後の関係ないし…。まぁええっすわ、そんな馬鹿遠い距離ちゃいますし。」
俺の言葉にパァっと顔が明るくなるコネシマさんをよそに俺は自身が隊を抜けることを部下に伝える。
「ありがとうなぁ！やっぱ最後に頼れるのはショッピ君だけやでぇ！別行動になることは俺が本部に伝えるからよろしく頼むわ！」
コネシマさんの言葉を確認して、うぃっすと短く返事をする。
その時後ろから「大丈夫なんですか…？」と不安げな部下の声が聞こえた。
確かにコネシマさんの隊から離れるのは初めての経験だった。そもそもコネシマさんと同じ隊に入る理由も…
「あいつ1人やったら馬鹿みたいに突っ込んでいくのがオチやもん。誰かストッパーがおらなあかん。」
とため息を漏らしながら言ったトントンさんの命令やし。
「まぁ、大丈夫やろ。…いざとなったらあの人のこと囮に使ってもええで。あと1人で突っ走るようなら後ろから斬ってしまえ。」
おいいい！！！と後ろからコネシマさんのツッコむ声が聞こえるが面倒だったので無視をした。
じゃあいってきます。簡単に挨拶を済ませた俺は目的地である演習場まで足を向けた。
−−−−−−−−−−
演習場に向かう途中で何か大事なことを忘れている気がしたが考えても分からなくなり、まぁそんな大事なことでもないんやろ。と自分自身で完結させて考えることをやめた。
もうすぐ演習場に着くという途中で耳につけていた無線からグルッペンさんの声が聞こえた。
何かの作戦か？と一度止まり声を聞こうと静かに待機をする。
「作戦完了。敵の司令官を確保した。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
成瀬 - わあああああああああ！更新嬉しいです！でも更新ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されるだけで嬉しいので( ´ω`)これからも頑張ってください!楽しみにしてます！! (2019年8月18日 22時) (
レス) id: 1c8c0eeede (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新をとても楽しみにしていました! 私の大好きな推しが幼なじみの設定で、見つけた途端に発狂してしまいました… これからも楽しみにしています! 頑張ってください! (2019年8月18日 2時) (レス) id: ed8d61f0bf (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - ^黒ω猫^様、そらまめ様》感想ありがとうございます。完全な不定期更新で申し訳ございません。今後も読んで頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。 (2019年8月17日 21時) (レス) id: ffa34a5a29 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - すっごく面白く一気に読んでしまいました！ 更新頑張ってください！ (2019年7月22日 14時) (レス) id: 04a77244fd (このIDを非表示/違反報告)
^黒ω猫^ - 面白いですね。魔女系好きになりました！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: f1451596cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リンク | 作成日時：2019年1月13日 11時
