＃Dragon Fang...40 ページ42
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どうやら、伽羅も完全に納得したようだった。
光忠の説得は、話すだけじゃどうしようもならなくなると力づくになる＿＿＿、
ふむ、しっかり覚えておかなければ。
「...よし、そろそろいいかな」
扉に耳を当て、中の様子を確認する光忠。
そう言えば、妙に静かになった気がする。
＿＿＿どうも、ここまで改められるとこっちまで緊張してくるな...。
私の気持ちはいざ知らず、伽羅は不機嫌極まりない顔でそっぽを向いているのだった。
「蒼ちゃん！」
『は、はい！』
待て待て、唐突過ぎるだろ！？
名前を呼ばれ、思わず敬語で返事をしてしまった。
「...君には、この本丸での生活を目一杯楽しんでもらいたいんだ。出会うはずのなかった仲間と共に戦って、共に生きる。その楽しさをね」
『......』
「刀として生まれた僕たちに出来るはずがなかった事を、君にもたくさん教えてあげたいんだよ。口には出さないだけで、伽羅ちゃんもそう思ってるんじゃないかな。そうでしょ？」
「...ふん」
「まずは、人の身を得て真っ先にやってほしい事を、僕たち伊達組から、君にプレゼントしようと思うんだ。...受け取ってくれるかい？蒼ちゃん」
ただの刀が、感情を持つなんて＿＿＿。
考えたこともなかったけれど。
期待に満ちた光忠の瞳と、背中を押してくれる伽羅の瞳。
その二つが、私にはどうにも眩しかった。
『＿＿＿＿ここでは、お前たちの方が先輩だしな。先輩は後輩に物事を教えるもんだ。
...光忠、答えはＹｅｓ。ありがたく受け取るよ、そのプレゼントってヤツを』
「いい返事だね！それじゃあ、始めようか！」
その一声と同時に。
光忠が、扉を開ける。
『.......！！』
＿＿＿＿その向こうに、何があったと思う？
刀身を打たれてから、何百年と現世を生きた私が、"初めて"経験したこと。
それはここに、「この本丸」に来なければ、一生知ることの出来ないモノだった。
「「「俺/僕たちの本丸へようこそ！蒼天竜景秀！！」」」
『え...、は』
パン！パンパンッ！
...火縄銃のような音がすぐ近くで聞こえたかと思えば、
頭上から降ってきたのは色とりどりの紙吹雪。
ちらちらと舞って、私の足元へと落ちていく。
その光景が、妙に鮮やかに映し出されて仕方がない。
＿＿＿あまりの出来事に、体も頭もまったく動かなかった。
え...と。
今、「ようこそ！」って私に言ってくれたのは...。
ここにいる、"全員"、なのか...？
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＊紫苑＊(プロフ) - 瑠色さん» ご指摘していただきありがとうございました！早急に直しました。おっしゃる通りですね...以後気を付けますが、もしまたこのような事がありましたら、遠慮なくコメントしてください！ (2019年2月18日 19時) (
レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠色(プロフ) - 失礼します。そねさんは長曽祢虎徹です。蜂須賀さんも虎「徹」です。
細かいですが、銘は大切なものなので、気をつけてください。 (2019年2月18日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊ - 月夜桜さん» コメントありがとうございます！刀剣乱舞の伊達組メインのお話って意外と少ないですよね〜。作者による作者の為の俺得小説とはまさにこれですが、それでも伊達組沼に共感してくださる方がいて、とっても嬉しいです(≧▽≦)頑張ります！ (2018年9月27日 6時) (レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜 - すごい面白かったです!伊達組メインとか俺得!これからも更新楽しみにしてます! (2018年9月25日 19時) (レス) id: d530b8b740 (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - 喧嘩上手の戦上手の…………喧嘩はわからんが、うちは薬研が一番レベル高いよ。 (2018年9月4日 19時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊紫苑＊ | 作者ホームページ：http://twitter.com/wakagi415
作成日時：2018年8月18日 20時
