＃Dragon Fang...12 ページ14
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「＿＿＿＿おい光忠、何してる」
随分と尖がった言い方だった。
何とか動かせた首を扉へ向けると、思った通り、伽羅の姿が視界に入る。
私と目が合った瞬間、元々キツい目つきが、更にキツくなる。
彼がいつもより眉間に皺を寄せているように見えるのは、ただの思い違いなのだろうか？
(あいつが怒るような事、...したっけ...？)
そんな疑問は、露知らず＿＿＿。
光忠は笑顔で、私を紹介するのだった。
「あっ、伽羅ちゃん！！聞いてよ、ついにこの本丸に蒼ちゃんが顕現したんだ！ほら！」
「知ってる。俺が聞いてるのは光忠、お前がそいつに対して"何をしているのか"だ」
「え？何って＿＿、え、ちょっと待って、何で君、そんな機嫌悪いの！？」
「自分の腕の中を見ろ、馬鹿。あと蒼に対する力加減を間違えるな、阿呆」
数秒間の、沈黙。
誰も何も言わない(私は言え"ない")状態。
永遠に続くかと思われるそれを破ったのは、
「うわぁぁぁあッ！！？ご、ごめん蒼ちゃん、僕ったら、つい嬉しくって！」
『ゲホッ...ゴホッ！』
光忠の、限りなく悲鳴に近い悲鳴であった(つまるところは悲鳴である)。
パッ、と手を離され、すでにほとんど酸欠になっていた体に力が入るはずもなく。
(あ、やべ＿＿＿＿)
顔から床に崩れ落ちそうになったとき、唐突に体が誰かに支えられた。
腕を掴まれ、腰に手を回され。
瞬時に状態を立て直してくれたのは。
『...か、伽羅...』
「お前も大概にしろ。まだ人の体に慣れてないとはいえ、あいつから逃げる事ぐらい蒼なら造作ないはずだ。違うか？」
「ごめん...、ホントにごめん蒼ちゃん...！」
『え、あぁいや、気にしてないから...、大丈夫、そこまで肩落とさなくてもいいって光忠』
不機嫌に細められた金色の瞳に睨まれながら、
今にも泣きだしそうな金色の瞳をおたおたと励ます。
何で私がこいつらに板挟みにされたような雰囲気になってるんだ...?
＿＿＿とそんな疑問を抱えながら、まだボーっとしている頭を軽く振る。
...いつの間にか、伽羅の手も離れていた。
何だったんだ、今のは。
妙に手つきが優しかった気が＿＿＿。
むぅ...、
まぁ、いいか。
そういえば...。
ここに来た理由って、何だったっけ？
思い出すのに一瞬時間がかかったが、すぐに閃いた。
そうそう、今にも吹き出しそうな主に、私の部屋割りを聞かなきゃならないんだった...。
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＊紫苑＊(プロフ) - 瑠色さん» ご指摘していただきありがとうございました！早急に直しました。おっしゃる通りですね...以後気を付けますが、もしまたこのような事がありましたら、遠慮なくコメントしてください！ (2019年2月18日 19時) (
レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠色(プロフ) - 失礼します。そねさんは長曽祢虎徹です。蜂須賀さんも虎「徹」です。
細かいですが、銘は大切なものなので、気をつけてください。 (2019年2月18日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊ - 月夜桜さん» コメントありがとうございます！刀剣乱舞の伊達組メインのお話って意外と少ないですよね〜。作者による作者の為の俺得小説とはまさにこれですが、それでも伊達組沼に共感してくださる方がいて、とっても嬉しいです(≧▽≦)頑張ります！ (2018年9月27日 6時) (レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
月夜桜 - すごい面白かったです!伊達組メインとか俺得!これからも更新楽しみにしてます! (2018年9月25日 19時) (レス) id: d530b8b740 (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - 喧嘩上手の戦上手の…………喧嘩はわからんが、うちは薬研が一番レベル高いよ。 (2018年9月4日 19時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊紫苑＊ | 作者ホームページ：http://twitter.com/wakagi415
作成日時：2018年8月18日 20時
